リーグ20試合を経過して勝ち点41で自動昇格圏の2位につけているリーズは、今節で14位のプレストンとアウェイで対戦。フォーメーションはどちらも4-2-3-1で、田中碧はダブルボランチの一角で先発。
試合はリーズがボールを持つ展開で始まるが、明らかに田中碧が警戒されていて、リーズのDFがボールを持つと田中碧へのパスコースが消され、田中がDFラインまで下がっても誰かがプレスをかけて来る。しかし田中もすぐに対応、右SBの位置に流れてビルドアップ、中盤ではダイレクトパスを使ってプレスを回避しながらリズムを作る。
しかし先制したのはプレストン。23分にリーズが攻めていた場面からカウンター、クサビのぼーるを受けたオスマイッチがマークをいなしてターン、右に抜け出してのクロスをSBのボッツがシュート、リーズGKメスリエが手に当てたがゴールイン。
当然リーズは強引な個人技でゴリゴリ攻めて反撃、28分にはフリーな状態でPA左でパスを受けたプレイディがシュートも宇宙開発、リーズはせっかくの絶好機をものに出来ない。36分にはPA正面でFKを得るが、ピルーのキックは壁に当たる。
後半に入って10分、インナーラップで飛び出したニョントのクロスが相手に当たったボールに、田中碧がダイレクトでシュートもDFに当たる。このあたりから、プレストンの布陣がやや間延びし始め、リーズが中盤を支配する時間が多くなる。
19分には田中が相手に足を踏まれて相当痛がったがプレイ続行。25分に、田中の縦パスから右サイドを崩し、折り返しを交代で入ったFWバンフォードがヒールでコースを変えるもわずかにポストを外れるビッグチャンス。29分には田中のパスを受けたジェームズがシュートもクロスバー。
終盤にもリーズが猛攻、シュートやクロスを雨あられと降らせるが、プレストンGKウッドマンが大当たりでことごとくファインセーブで防ぐ。そしてこのまま敗戦かと思われた後半ロスタイム3分、右で縦突破したジョーンズの折り返しが、ワットモーの足に当たってオウンゴール、リーズが土壇場で同点に追いつき、そのまま試合終了。リーズは2位を守ったが3位とは勝ち点1差にまた迫られた。
田中は、アジア予選でもそうだったが守備のインテンシティが高い相手だと、中に入らず外のエリアから無難にパスを繋ぐプレイが多くなる。どんな相手でもわずかなスペースを探してゴール前に入り込む守田とは、まだまだその点で差があるなと痛感させられる。プレミア行きの噂も出ているが、もっとハイ・インテンシティな中でも仕事が出来る選手にならないと厳しいだろう。