現在公式戦3連勝中で調子が出てきた9位ソシエダは、逆に3戦未勝利中の14位レガネスとアウェイで対戦。レガネスのフォーメーションは4-2-3-1で、ソシエダはいつもの4-3-3、3トップはオヤルサバル、セルヒオ・ゴメス、久保の並び。
レガネスは、とにかく守備では久保とスビメンディというソシエダの攻撃のキーマンを徹底的にマークしながら、前線にロングボールを入れてセカンドボールを狙うサッカー。特に久保には左SBのエルナンデス、SHのシセの2人で常時対応している状態。
しかし前半14分、久保が中盤右でボールを受けて中央へ切れ込みながらサイドチェンジ、セルヒオ・ゴメスの折り返しをニアに入ったスチッチがスルー、裏に飛び込んだブライス・メンデスが押し込んでソシエダが先生する。
その後はレガネスが攻撃に圧力をかけ、20分には右サイドからのグラウンダーをシセがフリーでシュートもバーの上、決定機をものに出来ない。24分には久保がこの試合初めて右サイドの高い位置でボールを受けたが、トラップが流れてシュートはブロックされる。
ソシエダは31分にアイエン・ムニョスが怪我のため、ハビエル・ロペスと交代するアクシデント。36分にはソシエダGKレミロからのフィードにオヤルサバルが追いつき、折り返しをスチッチがシュートもクロスバー。
さらに後半5分、スビメンディが足を痛めてオラサガスティと交代、ソシエダに2人目のけが人が生まれてしまう。その直後、ソシエダは左からのクロスがこぼれたボールを久保がシュートも相手に当たる。9分にはレガネスがクロスからヘディングも、レミロが片手1本でファインセーブ。
後半の久保はサイドに張っていると3人で来られるので、中に入ってボールを受ける形が多くなる。そしてこのあたりから、レガネスのプレイが荒くなって度々試合がファールで途切れるようになる。32分には相手に削られたセルヒオ・ゴメスと、久保が交代で下がる。
するとその直後、左からのFKを相手がクリアミス、こぼれたボールをバレネチェアが決めてソシエダが大きな追加点。さらに後半ロスタイム、スチッチが左サイドで持ち込み、バレネチェアが流したボールをオヤルサバルが決めてダメ押しの3点目、そのまま試合は0-3で試合終了。ソシエダは6位のオサスナと同じ勝ち点24の8位にまで浮上、来期の欧州戦への可能性が生まれて来た。
久保については、アシストやゴールは無かったものの、ボールを受けると必ず2~3人に囲まれながらもボールをキープ、味方が前線に上がる時間を稼ぎながら確実にパスを繋ぎ、ソシエダの攻撃リズムを作り出していた。間違いなく、今のソシエダは久保のチームである。