11月のアジア3次予選アウェイ2連戦の2試合目は、厦門での中国戦。中国のフォーメーションは4-3-1-2の中盤ダイアモンド、日本はいつもの3-4-2-1、GK鈴木、CB町田、板倉、瀬古、MF中村敬斗、遠藤、田中碧、伊東純也、シャドーが南野、久保、1トップが小川というスタメン。
ホームの中国は立ち上がりから結構プレスをかけて来る試合の入り。日本のボランチには2トップとトップ下の3人で固めているので、日本はサイドへボールを送る形が多いのだが、SBが縦を切って相手のインサイドハーフがすぐにカバーをするため、なかなか良い形でサイド攻撃をさせてもらえない。
ようやく久保のドリブルから左の中村にパスが通るも、中村のシュートは宇宙開発。39分には久保がカットインからミドルも中国GKが横っ飛びでセーブ。しかしその後のCKで、久保のキックに小川が頭で合わせてゴール、日本が先制点をゲットする。
このまま前半を終わるかと思われたロスタイム5分、伊東のCKからニアで町田がフリック、裏で飛び込んだ板倉がダイビングヘッドで押し込んで日本が追加点、そして前半を終了する。
後半4分、中盤で遠藤が止められず、相手の縦パスに瀬古が競ったボールが後ろに流れてしまい、裏に入った林良銘に決められて1点差。これで勢いに乗った中国が流れに乗るかと思われたのだが、9分に久保と伊東のコンビネーションから、最後は伊東のクロスにファーでフリーになっていた小川が押し込んで3点目。
19分に、南野と中村に代えて鎌田と三笘が投入、31分には小川と伊東に代えて古橋と橋岡がそのままのポジションに入る。36分には鎌田とのワンツーから田中碧がシュートもゴール左。そして40分に久保が下がって前田。
後半ロスタイムに前田が左サイドでボールを奪ってクロス、右にいた橋岡のクロスに古橋が合わせるがタイミングがずれてバーの上。試合はそのまま1-3で終了、日本はこれで勝ち点16に伸ばして本戦出場にリーチをかける事となった。
中国がわざとピッチの横幅を3m詰めたおかげで、相手のキ◯ガイプレスが疲れずに90分間続き、サイドのスペースが無くて中村敬斗や伊東純也が窮屈で持ち味を活かせずと、中国の術中に嵌められながらもセットプレイで2点を奪ったのは良かった点。
ただ、中国が3人でセンターを固めていただけに、もうちょっとビルドアップに工夫は欲しかった。戦術監督の守田不在の影響も大きかったが、そもそも田中碧はリーズでアンカーをやっているのに、何故森保監督は同じ役割である遠藤と組ませたがるのかが謎。
裏の試合で、サウジがインドネシアに負けて、オージーがバーレーンと引き分けたおかげで、日本は2位との勝ち点が9に広がって、次節のバーレーン戦に勝てばW杯出場が決まる事になった。