リーグ戦6試合を経過して、それぞれ8位と9位に付けているライバル同士の対戦。ホームのブライトンは4-2-3-1のフォーメーションで、1トップがウェルベック、2列目が三笘、リュテル、ミンテの並び。対するスパーズは4-3-3の形で、怪我のソン・フンミンは欠場。
前節に続いて全く懲りずにハイラインのブライトンは、キックオフからオフサイドが取れずにスパーズに決定機を作られる。さらに前半5分までに3度も裏を取られてピンチを重ねると、9分にはウェブスターが怪我で退場、イゴールが投入されるアクシデント。
このあたりから、ブライトンは自陣にブロクを下げて守るようになり、少し試合のペースが安定する。そこまで全くボールが来なかった三笘は、15分にやっと自陣から前を向いて上がろうとしたところで相手のタックルを浴びてボールロスト。
すると前半24分、自陣からリュテルが持ち上がろうとしたところで体を寄せられボールロスト、ソランケからのパスにDFラインを抜け出したジョンソンがきっちり決めて、アウェイのスパーズが先制する。
ブライトンも28分、三笘のドリブルからのクロスは相手に当たってGKがセーブ。32分にはサイドチェンジを受けた三笘が右足アウトでクロス、ウェルベックが飛び込むが上手く当たらずファーに外れる決定機。33分には三笘の縦突破から折り返しと、いきなり始まる三笘劇場。
しかし38分、スパーズはカウンターからソランケのポストに左サイドをヴェルナーが抜け出し、折り返しをマディソンが流し込み追加点。ブライトンGKフェルブルッヘンはコースが甘かったが止められなかった。
ブライトンは後半から左SBのカドゥオールを下げてエストゥピニャンを投入。すると早速3分、エストゥピニャンからの縦パスで抜け出した三笘の左足クロスが相手に当たり、こぼれたボールをミンテが冷静に押し込みブライトンが1点を返す。
11分には三笘がワンツーから抜け出しシュートもスパーズGKヴィカーリオに防がれる。しかし13分、エストゥピニャン、三笘と繋いで、ラストパスを受けたリュテルが切れ込んでのシュートを決めて、三笘のアシストでブライトンが同点。
16分には三笘がカットインからシュートも相手がブロック。すると21分、スローインからリュテルが強引に持ち込みスライディングでクロス、フリーになっていたウェルベックが頭で叩きつけてあっという間にブライトンが逆転。24分には三笘の縦突破をクルゼフスキが腕で引っ掛けて倒してしまいイエロー。
残り15分からはスパーズが猛攻、ブライトンはフェルブルッヘンを中心にひたすら耐える展開。三笘も守備時はしっかり戻って献身的にカバーを行う。そしてそのまま3-2で試合終了、これでブライトンは6位に浮上、逆にスパーズは9位に後退した。
前半はチェルシー戦と同様にハイラインバンザイアタックで2失点、どうなることやらと思ったのだが、戦術を修正して落ち着きを取り戻すと、三笘にボールを集めて後半は一気に逆転、ジキルとハイドのような試合展開となった。しかしスパーズは何を思ったか、キレキレの三笘を自由にさせすぎたね。