「スロット体制で初先発の遠藤、失点に絡むが持ち味は見せる」カラバオカップ3回戦 リバプール-ウェストハム

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今シーズンはほとんど出場機会を得られていない遠藤が、カラバオカップの3回戦でようやく先発。対する相手はプレミアリーグ14位のウェストハム。

リバプールのフォーメーションは4-2-3-1で、前線はヌニェスの1トップに、2列目がガクポ、ジョッタ、キエーザ、遠藤はカーティス・ジョーンズとダブルボランチを組む形。対するウェストハムも4-2-3-1の形。

試合は序盤からホームのリバプールがボールを支配。スロット監督のサッカーは、それまでのユルゲン・クロップの方向性とはかなり異なり、ボールをポゼッションしながらラインを高く保ち、ボールを奪われたら素早く奪い返す、むしろかつてのバルサに似たサッカーをするようになっている。

ウェストハムはCBに対してはプレスをかけずボールを持たせ、コンパクトな布陣を保ちつつリバプールの中盤から前にボールが入ったら奪いに行く守備をしている。従って、中盤にいても遠藤にボールが入らないので、途中からDFラインに下がったりサイドへ動くポジショニングを取ったりしている。

しかし先制したのはウェストハム。前半22分のCKからこぼれ球がアルバレスの足元に収まり、クアンサーと遠藤が慌ててカバーに入るが、シュートをクリアしようとした遠藤のキックがクアンサーの体に当たってオウンゴールとなってしまう。

リバプールもすぐに反撃、左サイドでガクポが抜け出し、キエーザのボレーに反応したジョッタが頭で押し込み同点。32分にはFKから遠藤が頭でそらせるがゴールを外れる。そして後半4分、ジョーンズの股抜きスルーパスからジョッタが決めて逆転。

後半14分にはジョッタとキエーザがお役御免でサラーとマカリスターを投入。ジョーンズが1列上がって、マカリスターと遠藤のダブルボランチになるが、実質的にはマカリスターが上がりっぱなしの遠藤アンカー状態。26分には遠藤が高い位置で相手の基点を潰してしばらく倒れ込むシーンも。

すると29分、右に抜け出したブラッドリーの折り返しをマカリスターがシュート、GKが弾いたボールをサラーが直接ボレーで叩き込み3点目。31分にはサラーを倒したアルバレスが2枚目のイエローで退場、これでほぼ勝負は決まってしまった。

結局遠藤は後半37分に交代、リバプールは45分にガクポがカットインからゴール、ロスタイムにもガクポがマーカー2人を振り切ってのゴールを決めてダメ押しの5点目、そのまま5-1で試合終了。リバプールが力の差を見せつけて4回戦へと駒を進めた。

遠藤は鋭い読みと出足、しっかり深いタックル、ヘディングの強さと守備の持ち味を発揮。フラーフェンベルフのようなピボーテのプレイは出来ないが、十分アピールになったのではないか。今後、さらに強い相手の場合は必要になる選手だと思う。焦らず腐らず、出番が来たらしっかりプレイするのみだ。

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