昨シーズンはリーグ2位で終えたモナコは、開幕戦で昇格組のサンテティエンヌと対戦。モナコのフォーメーションは昨年と同じ4-4-2、2トップがバログンとエンボロ、南野は右SHで先発。対するサンテティエンヌは4-1-4-1の形。
試合は当然ホームかつ上位のモナコがボールを支配するが、サンテティエンヌは守備の戻りが素早く、なかなか攻撃陣がフリーでボールを持たせてもらえない。5分に左からのクロスにバログンがフリーで合わせるもGKラルソンヌルが弾き、最初のビッグチャンスをものにできない。
10分ぐらいからサンテティエンヌもモナコの攻撃に慣れてきて、徐々にカウンターの機会を作り始め、FKからフリックしたボールをGKケーンがかろうじて弾くピンチを招くと、17分にはシソコにロングボールをキープされ、縦に抜けてのシュートはわずかにゴール右。
すると前半21分、縦パスをエンボロがヒールパスで流すと、裏を取った南野がGKに当てて流し込み先制点、と思いきやVARでオフサイドの判定。26分には南野のスルーパスにバログンが抜け出すも、GKと1対1を外してしまう。
そして29分、ヴァンデルソンからのロングボールで裏を取った南野が、前に出たGKを冷静に見てワンタッチのループシュートを決め、いったんはオフサイドの判定にされたが、VARでゴールが認められモナコが先制する。
サンテティエンヌもそこから攻勢、35分にはCBのボールを奪ったシソコがシュートもケーンがファインセーブで命拾い。そこからはモナコも何度かチャンスは作ったが、FW陣が決めきれず1-0で前半を終了する。
後半2分、南野が前線からのリターンをもらってミドルもゴール左。6分にもエンボロの落としを南野がPAでボールを受けるが、トラップが流れてシュートはGKに防がれる。直後にも南野がPA内へ切れ込むが、2人に対応されてボールロスト。
13分にはベン・セギルが左サイドからドリブル、PA内へ入ったところで倒されPKの笛が吹かれるが、VARでノーファールの判定。バログンが下がってアクリウシェが入ってからは、南野がトップ下に入り、26分には右からの折り返しを南野がダイレクトでシュートもGK正面。
すると27分にサンテティエンヌがGKからのロングボールに競り合ったセカンドボールを拾われ、右からのクロスにシソコが合わせて同点ゴールに見えたが、VARでオフサイドの判定。34分に南野の浮き球パスを落としたボールにエンボロが反応、しかしトラップが大きくなってシュートまで行けず。
終盤はどちらも疲れて中盤にスペースが生まれ、そうすると個人技があるモナコが有利になるのだが、シュートの精度が無くて最後まで追加点は奪えず、結局南野のゴールが決勝点になってウノゼロで試合終了。モナコは決定力を欠いて苦しみながらも開幕戦勝利を飾った。
新シーズンのモナコは、4-4-2のフォーメーションは変わらないものの、昨期のようにベン・イェデルが中盤に下がって組み立てに参加、出来たスペースに南野が入るような形が無く、バログンが完全に空気化しているので攻撃力が下がっているのは確か。エンボロと南野のコンビネーションは悪くないので、後半のように南野をトップ下にする形のほうが良いと思うのだが、果たして監督はどう判断するか。