パリ五輪サッカー女子の決勝は、どちらも日本が対戦したブラジル対アメリカのカード。ブラジルのフォーメーションは3-4-2-1でマルタはベンチスタート、対するアメリカは4-2-3-1の形。
試合はいきなり前半2分に、ブラジルがアメリカ陣内でボールを奪ってワンツーの形からルドミラがシュートもGK正面。しかしアメリカがサイドを中心にジリジリとブラジルを押し込み始める。
16分にはルドミラが左サイドからのスルーパスに抜け出しゴールを決めたがオフサイド。しかしこのプレイで再びブラジルが勢いを取り戻し、激しいプレスでアメリカのビルドアップを許さない。しかし26分に、アメリカはロングカウンターでスワンソンが左サイドをぶち抜きシュートもGKがストップ。
前半ロスタイムには、ブラジルが右サイドからのクロスにボルティーリョがニアで合わせるが、アメリカGKがネイハーがファインセーブ、ブラジルがまたも決定機を物にできない。そしてそのままスコアレスで前半を折り返す。
後半は互いに早く前線にボールを送る展開でスタート。後半12分、アメリカが中盤でパスカットからスルーパス、左に抜け出したスワンソンが流し込み、アメリカが先制点をゲットする。ブラジルはここでマルタを投入。
19分にはロッドマン娘がドリブルでマークを剥がしカットインシュートもゴール左。ブラジルは反撃と行きたいところだが、疲れがあるのか攻撃への切り替えが遅くなり、アメリカのペースが続く。
それでも終盤はブラジルが最後の攻勢、個人での突破を中心にアメリカを攻め立てる。44分にはPAのすぐ外でFKを得るが、マルタのキックはバーの上。後半のロスタイムは10分、4分にはアーリークロスにアドリアーナがフリーでヘッドも、ボールはネイハー正面。
アメリカはそのまま最後までゴールを許さず、試合は0-1で試合終了。アメリカが3大会ぶり5度目の金メダルを飾った。アメリカは6試合全勝、総失点はわずかに2、決勝トーナメント3試合は全て1-0と、総合力の高さを見せつけての勝利であった。