「フェルミン・ロペスがまたしても2ゴール、スペインが延長でフランスを突き放す」パリ五輪サッカー男子 決勝 フランス-スペイン

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とうとうパリ五輪サッカー男子も決勝戦。開催国フランスのフォーメーションは4-3-3、スペインは4-2-3-1の形。

試合はホームのフランスがスペインに対してハイプレスを仕掛け、特にエースのフェルミン・ロペスに対して最初から厳しくマーク、スペインにポゼッションを許さない展開。すると11分、スペインのクリアボールを拾ったミロが、意表を突いたダイレクトシュート、スペインはGKアルナウ・テナスが止めきれずフランスが先制する。

しかし前半17分、スペインは右サイドのキープから中盤に上がったバエナがスルーパス、PA内で上手くフリーになっていたフェルミン・ロペスがダイレクトで流し込み、スペインがワンチャンスで同点に追いつく。

25分には、左サイドへの大きな展開からクロス、アベル・ルイスが合わせたシュートはGKが弾いたが、こぼれ球をまたしてもフェルミン・ロペスが押し込み逆転。さらに29分、スペインはPA左のすぐ外でFKのチャンスを得ると、バエナがニアに直接決めてスペインが一気に3点目を決める。

前半ロスタイムには、左から崩してのマテタのヘッドはGKテナスがギリギリで弾き、その後もフランスが波状攻撃を仕掛けるも、オリーズのシュートはゴール左に外れ、前半を1-3で折り返す。

後半はフランスが分厚い攻撃を仕掛け、12分には左サイドからのクロスにコネがヘッドもクロスバーに当たって外れる。16分にはスペインが右サイドからのクロスにファーでミランダが完全にフリーだったがボレーは枠外に飛んでしまう。

21分、フランスはアキリオシュのスルーパスにマテタが抜け出しシュートも、上手くヒットせずGKがキャッチ。27分には、フランスがワンツーで崩してコネがシュートもGKがセーブ、直後にはミロが右サイドを突破して角度のないところからシュートも力んでバーの上。

そして後半34分、フランスはPAのすぐ右でFKのチャンスを得ると、オリーズのキックにニアでアキリオシュが触ってゴールイン、フランスが1点差に迫る。スペインは終盤に5バックへとフォーメーションを変更、逃げ切りにかかる。

しかし後半45分、CKの場面で交代で入ったトゥリエンテスが相手を抱え込んだというVAR判定でPKが与えられる。これをマテタがGKの逆を突いて決め、フランスが土壇場で同点に追いつく。ロスタイムにはそのトゥリエンテスがシュートもクロスバー、そして90分で試合は決まらず延長へ。

スペインも延長に入ると4-3-3にフォーメーションを戻す。さすがにどちらも中盤にスペースが空いて、互いにゴール前でのシーンが多くなる。すると延長前半11分、右サイドからのスルーパスに抜け出したカメージョがGKの飛び出しを浮き球で交わすゴールを決めてスペインが勝ち越し。

ここでまたスペインは5バックにシフト、それでも延長前半終了間際に、フランスはドゥーのカットインからのシュートがテナスの股間を抜けそうになったが何とかキャッチ、試合は延長後半へ。

そこからは当然フランスがボールを保持する流れになるも、マテタが両足を押さえて立ち尽くすなど、疲労からかミスが多くなってスペインがカウンターを出す場面も増える。そしてロスタイム、テナスからのロングパスにカメージョが抜け出しGKと1対1を冷静に決めて勝負を付ける5点目。

そして試合はこのまま5-3で試合終了、スペインがバルセロナ以来32年ぶり、東京大会では決勝で負けた雪辱を果たす優勝となった。フランスはフィジカルと個人能力で上回ったが、技術、パスやシュートの精度でスペインが勝った、サッカーの醍醐味に溢れるナイスゲームだった。スペイン、優勝おめでとう!

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