「苦しい流れで北川が値千金の直接FK、日本が準々決勝へ進出」パリ五輪サッカー女子 グループC 日本-ナイジェリア

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ここまでグループリーグ2試合を1勝1敗で来た日本は、最終戦でナイジェリアと対戦。日本はGK山下、DF高橋、熊谷、石川、MF北川、林、長谷川、守谷、シャドーが浜野と植木、1トップが田中の3-4-2-1。対するナイジェリアは4-3-3の形。

序盤は日本が押される立ち上がりも、すぐに日本は両WBへワイドにボールを散らして主導権を奪い返し、7分に北川のクロスから田中がシュートもGKがキャッチ。19分には長めのショートコーナーから林がシュートもわずかにバーの上。

前半22分、日本はドフリーでボールを持った長谷川からのスルーパスに飛び出した植木が折り返し、浜野が押し込んであっさり先制すると、32分には守谷のオーバーラップからクロス、植木のヘッドはクロスバーに当たったが跳ね返りを田中が押し込み、日本が追加点をゲット。

その後はようやく尻に火がついたナイジェリアが攻勢、日本は相手の寄せでミスをしてボールを奪われるシーンが多くなる。すると42分にゴール前でのワンツーからエチェギニにボールを決められナイジェリアが1点を返す。が、前半ロスタイムにゴール正面でFKを得ると、北川がゴール右に直接決めて日本が3点目。

後半から日本は田中に代えて清家が左シャドーに入り、植木の1トップに変わる。後半もナイジェリアがゴリゴリと前に出てくる展開で始まるが、7分に日本はFKを受けた北川が縦突破からクロス、中に飛び込んだ守谷が倒され主審にPKを判定されるが、VARでノーファールに覆る。

後半16分に長谷川と北川を下げて長野と宮澤を投入、それぞれ同じポジションに入る。その後も球際で強さを見せるナイジェリアに押されるが、21分には宮澤のクロスに清家が頭で合わせるもわずかにゴール右、27分にはカウンターから浜野がシュートというチャンスを作る。

終盤は疲れの見えるナイジェリアに対してまた日本が主導権を握り返し、34分には長野の浮いたパスを植木が胸トラップから反転、相手を交わしてシュートもバーの上という決定機。ここで日本は守谷に代えて千葉を投入。

最後はナイジェリアが捨て身の攻撃も、日本は何とかGK山下を中心に耐え忍ぶ。8分のロスタイムに植木から谷川へ交代。ロスタイム8分には清家から横パスを受けた千葉がドフリーだったがシュートはポスト左。そしてそのまま最後まで日本は点差を守りきって3-1で試合終了。

ブラジルW杯の日本対コートジボワール戦のように、ナイジェリアはWBが高い位置を取って基点になる日本に対して戦術負け、それを前半のうちに修正できなかったのが勝因だったように思う。そして相手が1点を返してモメンタムが移りそうになったところで北川のFKが決まって、日本が落ち着いて前半を終えた事も大きかった。

裏の試合でスペインがブラジルに勝利したため、日本はグループ2位で通過。準々決勝の対戦相手は、グループBを全勝して首位のアメリカとの対戦。男子同様に相手は強いけれども、粘り強く守って得意のセットプレイで勝機を見出したい。

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