「今日はこれぐらいにしといたるわ」国際親善試合 U-23フランス-U-23日本

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パリ五輪前最後のテストマッチは、開催国で優勝候補のフランスとの対戦。日本は4-3-3のフォーメーションで、GK小久保、DF半田、木村、高井、関根、MF三戸、藤田、山本、FW斉藤光毅、藤尾、平河のスタメン。フランスは4-3-1-2で、2トップはラカゼット、マテタのOAを配する形。

日本は守備時には三戸が前線に上がった4-4-2の形でセット、前からプレスをかけるがフランスはボールを受けてからの前進が早く、日本は寄せが間に合わずに後手を踏む対応が多く厳しい展開。

攻撃でも、DFラインでボールを回してSBが前を向いても、ボールのスピードが遅くて縦にボールを運べず、仕方なく中へ縦パスを入れるがFW陣がキープできずにボールをロストと、なかなか有効な攻め手が見いだせない。

フランスは15分までに2度の決定的なチャンスを作るが決められず、日本としては助かる展開。すると前半24分に日本が高い位置でコネからボールを奪うと、三戸のヒールパスから藤田が流し込んで日本がワンチャンスで先制する。

さらに36分、三戸のドリブルに体を合わせたバデが倒れた時にボールが手に当たってPKと判定されるが、VARで三戸のファールと判定されてPKは無効となる。そしてそのまま前半は0-1で日本がリードして後半へ。

後半から日本は1トップの藤尾に代えて細谷、CBの木村から西尾、左SBに大畑が入って半田が左SBに移る交代。しかし後半2分に、ラカゼットが縦パスを落としたボールをオリーズがコントロールショットを決めてフランスがあっさり同点。

劣勢の日本は18分に斉藤光毅に代えて佐藤が入るも、いきなりドリブル自爆というアジアカップでお馴染みのプレイを披露。その後もフランスに圧倒されるも、何とか守備に人数をかけつつ小久保の攻守で日本は失点を許さない。

終盤は日本も少し盛り返して攻撃する時間帯が生まれるが、結局4分のロスタイムもスコアは動かず1-1のドローで試合終了。日本にとっては本大会前に世界のレベルを経験する良いテストマッチになったと言える。

試合後のネットでの反響を見ると、もっと手も足も出ないぐらいボコボコにされたのかと思ったら、意外としっかり粘り強く戦えていた印象。確かに球際の技術やパススピード、判断の速さには明確に差はあったが、グループリーグで詰めていける可能性は感じた。

ただ、メダルの獲得というレベルまで考えると、平河はまずまず頑張ってはいたが、細谷、藤尾、斉藤光毅、佐藤という面子は明らかに力不足。荒木は出場しなかったが、出たとしても斉藤と同じ結果になったはず。短い大会期間の中で、どれだけ慣れない相手、環境相手に練度を上げていけるかが問われる大会になるだろう。

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