「やっとこさスプリンターによるスプリンターのステージが登場」ツール・ド・フランス2024 第10ステージ

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第10ステージは、オルレアンからサン・タマン・モンロンまでの187.3km。ロワール川流域を走る、全く山岳ポイントが無い完全平坦ステージ。レースは、近年のツール・ド・フランスにしては珍しく、ボイコットかというぐらいの和やかなスローペースで誰もアタックしない展開でスタート。

ようやく57km地点にある中間スプリントポイントの手前で、コーベ・ホーセンスがアタックを仕掛けると、ブレント・ファンムールが追従して2人での逃げが決まる。スプリントポイントの3位は、メイン集団でのスプリントを制したフィリップセンがゲットする。

しかし逃げは長く続かず、60kmほどでメイン集団が2人を吸収。そこからは横風を警戒しながら、総合争いをしているUAEやヴィズマが集団の前の方でコントロール。それほど大きなトラブルは無く、ゴール地点のサン・タマン・モンロンへ集団で突入。

残り3km地点から激しい主導権争いが繰り広げられる中、最後に主導権を握ったのはアルペシンチーム。ラストのカーブをトレインを作りながら曲がると、ファンデルプールが力強くリードアウト。他チームのアシストを寄せ付けないまま、最後にフィリップセンがスパート、ギルマイらのライバルに影を踏ませない余裕の差し切りでステージ優勝を飾った。

総合争いの選手は全て集団の中でゴール、マイヨジョーヌのタイム差には変更なし。今日の第11ステージは、中央山塊を走る中級山岳ステージで、残り45km地点から1級山岳と2級山岳2つが続く難所が待ち受ける。ポガチャルが好調なら、間違いなくアタックを仕掛けて来るはず。終盤は見逃せない展開が続きそうだ。

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