EUROのグループリーグで最も強さを見せた2チームが対戦した準々決勝。スペインのフォーメーションは4-3-3で、前線はモラタ、ヤマル、ニコ・ウィリアムズがスタメン。対するドイツは4-2-3-1で、1トップがハヴァーツ、2列目がサネ、ギュンドアン、ムシアラの並び。
試合は序盤から非常に激しい中盤での争いが続き、いきなり5分にペドリがクロースに倒され続行できずにダニ・オルモと交代するアクシデント。14分にはダニ・オルモがリュディガーに倒されイエロー、FKはヤマルが狙うがポストの右。
スペインも17分にカウンターからファビアン・ルイスがシュートもバーの上。21分にはキミッヒのオーバーラップからクロスをハヴァーツがヘッドもスペインGKウナイ・シモンがキャッチ。35分にはロングパスをハヴァーツが収めてシュートもウナイ・シモンが難なく防ぐ。
ドイツは後半からエムレ・ジャンとサネを下げてアンドリッヒとヴィルツを投入。スペインはルノルマンからナチョに交代。2分にヤマルのダイレクトパスを受けたモラタが振り向きざまシュートも枠外の決定機。しかし7分、今度はヤマルの横パスにダニ・オルモが合わせてスペインが先制する。
ドイツは12分にフュルクルクとミッテルシュテットを投入。徹底的にクロスを上げる攻撃を仕掛ける。15分にはカウンターからフュルクルクが落としたボールをアンドリッヒがシュートもウナイ・シモンがセーブ。32分にはヴィルツの折り返しにフュルクルクがシュートもゴールポスト。
スペインは18分にヤマルからフェラン・トーレス、35分にニコ・ウィリアムズとモラタを下げてミケル・メリーノ、オヤルサバルを入れる。ドイツはターからミュラーに交代、前線の選手を増やす。38分にはウナイ・シモンのキックミスを拾ってハヴァーツがループも枠に入らない。
41分にはドイツのFKからハヴァーツがヘッドもまたウナイ・シモンがセーブ。このままスペインが逃げ切るかと思われた後半44分、ミッテルシュテットのクロスにキミッヒが頭で落とし、ヴィルツのシュートはジャストミートしなかったが上手くコースに飛んでドイツが同点に追いつく。
延長に入るとスペインがボールを支配。ドイツは11分にムシアラが飛び出して折り返しもウナイ・シモンが防ぐ。11分にもミュラーの折り返しにヴィルツが合わせるもわずかにポスト右。延長後半12分にはアーリークロスにフュルクルクが頭でコースを変えるがウナイ・シモンが横っ飛びで防ぐ。
このままPK戦に突入するかと思われた延長後半14分、ダニ・オルモのアーリークロスにニアへ入っていたミケル・メリーノが頭で合わせてスペインが勝ち越し。ドイツはパワープレイを仕掛けるもフュルクルクのヘッドはポスト右、スペインは最後にカルバハルが2枚目のイエローで退場するが、そのまま守りきって勝利、準決勝へと進出した。
どちらも非常にハイテンポでコンパクト、チャンスの多い好ゲームだったが決定力の差でスペインが上回った。クラブでは今期イマイチだったレアル・ソシエダのルノルマン、メリーノが大活躍したのは嬉しい誤算。ドイツは最後までハヴァーツが1トップで先発だったが、結局最後までフィット出来なかったね。