EUROベスト16で、フランスとベルギーという優勝候補同士が対戦する好カード。フランスのフォーメーションは4-3-3で、前線はテュラム、エムバペ、グリーズマンの並び。対するベルギーは4-4-2で、前線がルカクとオペンダ、左SHにドクが入る形。
試合はフランスがややボール保持力で上回り、グリーズマンが中盤に下がって基点となり、クンデが上がってベルギーの強みであるドクがいる左サイドを抑え込んでおり、攻撃はルカクへのロングボールしか攻め手がない。
フランスは14分に、早速エムバペがシュートもバーの上。ベルギーも23分にようやくドクがドリブル突破、ファールで止めたグリーズマンにイエローカード、デ・ブライネが蹴ったFKはフランスGKメニャンが足でクリア。
その後はベルギーも盛り返すが、34分にクンデのクロスにデュラムがフリーでヘッドもポスト右。その後もフランスがほぼボールを支配する展開が続き、ロスタイムにはエムバペがライン際をえぐって折り返しもチュアメニのシュートは枠外、そのままスコアは動かず前半をスコアレスで終了する。
後半もフランスペース、4分にはチュアメニの強烈なミドルをベルギーGKカステールスが片手で弾き、6分にはクロスからテュラムがフリーでヘッド、9分にはエムバペがカットインからシュートもバーの上。
防戦一方だったベルギーも、16分にデ・ブライネのスルーパスからカラスコが抜け出すもフランスがギリギリクリア。26分にはルカクが左サイドを崩してシュートもメニャンが弾いてポスト。33分には折り返しをエムバペがシュートも枠に行かない。38分にはデ・ブライネが強烈なシュートもメニャンが弾く。
そしてとうとう後半40分、フランスがPA外でパスを回すと、カンテのダイレクトパスを受けたコロ・ムアニがシュート、これがフェルトンゲンの足に当たってコースが変わるオウンゴールとなってフランスが先制する。
そこからは当然ベルギーが反撃、ルケバキオ、デ・ケテラエルと前線の選手を次々と投入するが、3分間のロスタイムも得点は出来ず1-0のまま試合終了、フランスがベスト8へと進出した。
W杯では活躍しても、何故かEUROではイマイチなエムバペはやはり不発だったが、内容的にはフランスが圧倒、順当な勝利だったと言える。特にカンテを中心にした守備が非常に強固で、どこと対戦しても簡単には崩れそうになく、フランスが優勝候補本命であるのは変わらないように思う。