「ポガチャルが、ジロの強さそのままに逃げ切り圧勝」ツール・ド・フランス2024 第4ステージ

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この日はイタリアをスタートした後はフランスに入り、セストリエール峠など2級の山を1つこなした後、超級山岳ガリビエ峠を登って下るアルプスの山岳ステージがいきなり登場。

スタートからは激しいアタック合戦が展開され、逃げが決まらないうちに中間スプリントポイントがやって来てピーダスンが先着。そこで集団のペースが落ち着いたところで17人による逃げが決まる。そして2級山岳を2つこなした後、ガリビエ峠に差し掛かった地点ではトップとメイン集団の差は2分50秒。

ガリビエ峠に入ると、メイン集団ではUAEチームエミレーツがハイペースで牽引、逃げ集団との差がみるみる縮まっていく。そして逃げ集団からはオイエル・ラスカノが単独でアタックするが、UAEのアシストは頂上まで7km地点で捉えて逃げは完全に吸収される。

残り3km地点でメイン集団は8人、UAEがポガチャルとアシスト2人を残しているのに対し、ヴィンゲゴー、ログリッチ、カルロス・ロドリゲスはアシストを失い、あとはエヴェネプールとミケル・ランダという面子で、頂上まで残り1kmまで来たところでポガチャルがアタックする。

いったんはヴィンゲゴーが食らいついたが、ポガチャルがペースを上げると徐々に遅れだし、頂上では約10秒の差で通過。しかし下りになるとヴィンゲゴーのペースが上がらず、メイン集団の残りが追いついて残り5kmで30秒差。

そして結局ポガチャルと集団とのタイム差は縮まらず、35秒の差をつけてポガチャルがステージ優勝。ボーナスタイムを併せてヴィンゲゴーとは50秒の差をつけて再びマイヨジョーヌを手にすることとなった。

ポガチャルはジロ・デ・イタリアをこなしての疲労が心配されたが、全く不安を感じさせない強さを見せつけた。逆にヴィンゲゴーは、斜度がゆるい彼向きじゃないコースというエクスキューズもあったが、やはりまだ本調子からは程遠い様子が見えてしまった。

金曜の第7ステージは個人タイムトライアルだが、そこでヴィンゲゴーが遅れを取ってしまうと、今年のツールは早々に決着がついてしまい、ジロ・デ・イタリアの再現になってしまうかもしれない。

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