リーガ・エスパニョーラも今週で最終節、レアル・ソシエダはホームでアトレティコ・マドリーと対戦。ソシエダのフォーメーションは4-3-3で、久保は右ウイングでスタメン復帰。対するアトレティコは3-1-4-2の形。
試合は前半9分に、アトレティコが左サイドを突破して折り返し、フリーだったリーノが押し込んで先制点を決める。その後もソシエダは自陣でボールは持てるのだが、アタッキングサードではガッチリ締められてチャンスを作れない。
前半20分に、久保のCKからベッカーがヘディングシュートもポストの右へ外れる。27分にカウンターから久保がカットインしたところで倒されファール、ザハリャンのFKにエルストンドが飛び込むがゴールならず。38分には中に入った久保からのパスでブライス・メンデスがシュートもギリギリライン上でクリアされる。
後半はさらに久保へはマークが厳しくなり、常時アスピリクエタがマーク、さらにリーノやコケがすぐさま加勢するダブルチームで自由にさせてもらえないが、それでも飄々とデュエルを制してパスを通す。が、味方がなかなかそれを活かせない。
16分に久保が囲んだ3人を突破、ドリブルで切れ込んでシュートもアトレティコGKオブラクが横っ飛びで弾く。23分にはオヤルサバル、オラサガスティを入れてベッカーが左ウイングとなり、機能していなかった左サイドをテコ入れする。
31分にはベッカーが抜け出しファーの久保にクロスも、リケルメが戻って間一髪のクリア。さらに35分、アランブルとアンドレ・シウバを投入。40分には久保が相手陣内でパスカットからドリブルで前進、ラストパスもシュートはDFに当たる。
アトレティコはロスタイム2分にサウールが退場するも、ソシエダは最後までアトレティコの堅守を崩せず、逆にロスタイム4分にダメ押し点を決められ試合終了。久保が活躍しても味方が点を取れない、今シーズンのソシエダを象徴するような試合であった。
久保は両チーム全体を見ても抜きん出た存在感でデュエルも11回で8勝と圧倒的なスタッツ。来期は移籍の噂が出ているが、残留するならまともなFWと久保にパスを出せる中盤の補強が無いと宝の持ち腐れになる事は間違いないだろう。