イタリア・セリエAも残り4試合。欧州戦に望みが残っているラツィオは、アウェイで11位のモンツァと対戦。モンツァは4-2-3-1のフォーメーションで、ラツィオは3-4-2-1の形で、鎌田はゲンドゥージと組んでボランチ、3トップはインモービレ、ルイス・アルベルト、フェリペ・アンデルソンのメンバーで先発した。
試合はいきなり前半6分に、モンツァのFWジュリッチが真ん中を割って入ってシュートというチャンスを作る。さらに前半11分、鎌田が相手のクリアをダイレクトでシュート、GKが弾いてバーに当たったボールをインモービレが押し込み、ラツィオが先制点をゲットする。
その後はラツィオのラインが下がり気味になって、モンツァがボールを保持する展開。そんな中、鎌田だけは精力的にピッチのあちこちに顔を出している。28分には、鎌田が右サイドに飛び出してライン際から折り返しもシュートまで行けず。
モンツァは前半のうちに2度の決定的なヘディングがあったがゴール出来ず。42分にも右サイドを抜かれたが鎌田が戻ってカバーリング。しかし45分に鎌田がイッツォに遅れてスライディング、イエローカードを受けてしまう。
後半は1点ビハインドのモンツァがボールを保持する展開でスタート。17分には自陣からのカウンターでコルパニがドリブルでぶち抜き、サイドからシュートもラツィオGKマンダスが飛び出してセーブ。19分には鎌田とインモービレが下がってベシーノとカステジャーノスが入る。
そこからしばらくは膠着状態が続いていたが、27分にラツィオは右サイドでボールロスト、そこからクロスを上げられてのヘッドはラツィオGKマンダスがセーブするも、こぼれ球をジュリッチに押し込まれ同点。
しかしラツィオは後半38分に、相手のバックパスミスを前に出たGKが触る前にベシーノが拾って押し込み勝ち越し。そのままラツィオが勝利するかと思いきや、ロスタイム2分にアーリークロスをジュリッチに頭で決められまた同点。そのまま2-2のドローで試合終了。
かつて中田英寿も不思議がっていたが、特にイタリアのチームはアウェイになると嘘のように消極的になるのだが、この試合もピッチを走り回っていたのは鎌田ぐらいで、あとの選手は基本的に自陣で棒立ち、時々気がついたかのように走り出すというやる気の無さ。監督から信頼を得て残留する噂が出ているが、またCL圏内を狙うなら来期の補強は必須だろう。