アジアカップからフランスに戻って24時間経たないうちにル・アーブル戦に出場した南野は、ミッドウィークのルーアンとのカップ戦にも先発、今節もスタメンといきなりフルパワーでこき使われている。
対戦相手のニースは現在リーグ2位、モナコが勝ち点4差の5位と肉薄している上に、ともにコート・ダジュールの有名リゾート地というダービーマッチ。ニースとモナコのフォーメーションはともに4-3-3で、南野は右ウイングのポジションに入り、1トップがベン・イェデル、左ウイングがゴロビンという並び。
試合はホームのニースがまずペースを握る。モナコはボールを奪っても相手のプレスが素早く、南野が動き出してもボールを引き出せない。仕方なく、南野は中盤に下がってビルドアップに絡む事で何とかボールに触っている状態。
10分ごろになると、ようやく南野がバイタルで縦パスを受けてターンという得意の形が見られるようになる。すると16分、アンカーのザカーリアが25mのロングシュートをゴール右に叩き込んでアウェイのモナコが先制する。
その後はしばらくニースの猛攻に耐える時間が続くが、24分にはモナコが相手ゴールに迫り、最後はベン・イェデルのシュート性のキックに南野が反応して飛び込むが、ボールはニースGKブルカに阻まれる。
前半34分に、一発のパスに左サイドから抜け出したルシェが上手くトラップから抜け出し、ケーラーがたまらず後ろから倒してPK、これをラボルドが冷静に決めてニースが同点。前半ロスタイムにもニースが決定機もモナコGKケーンが防いでハーフタイム。
後半5分、モナコは右サイドに流れた南野がクロス、中に飛び込んだザカリアにピンポイントで合わせてヘディングゴール、南野のアシストでモナコが勝ち越し。この後、南野はプレスに入った時にダンテの足裏スライディングですねを蹴られて倒れ込むアクシデント。これがVARで一発レッドと判定されてニースが10人に。
その後はモナコが試合をコントロールするも、ラストプレイがイマイチ噛み合わず。逆に後半29分、CKからゲサンにヘディングを決められ10人のニースが同点に追いつく。ここでニースは、冬までソシエダで久保の同僚だったアリー・チョーを投入する。
が、モナコは後半32分に、左サイドからのワンツーでヤコブスが抜け出し、シュートはGKに阻まれたがこぼれ球をゴロビンが押し込みモナコが再びリードする。ここで南野はお役御免。
モナコは後半41分に右サイドでベン・イェデルの抜け出しから折り返しを、交代で入ったバログンがフリーでシュートもバーの上に飛ばしてしまうQBK。ロスタイムのニースのCKにはGKブルカが上がって攻撃参加、しかしモナコも何とかゴール前で人を固めて守りきり、そのまま2-3で試合終了。モナコがアウェイのダービーで非常に大きな勝ち点3をゲット、リーグは3位に浮上した。
南野はアシストを記録しただけでなく、この試合は豊富な運動量で攻守に渡って貢献、相手の左サイドをしっかり封じ込めた。ウイングというよりほぼトップ下の位置だったが、ベン・イェデルが右に流れる事が多く、チームとして攻撃のバランスが取れていた。今後もスタメンとして問題なく定着しそうだね。