>>ラインを上げ下げする役割を担う選手たちが「この場面ではもっと上げるべきだった」と気付いたシーンもあった。一方で「なぜラインを上げられないか」を守備陣が説明し、中盤から前の選手たちに改善を伝えた場面も。
⇒これを選手ミーティングで改善してるのか…https://t.co/ZGw9KrUWpC
— サッカー店長 (@a_tatsuoka) January 24, 2024
各チームともに日本を最大のターゲットとして研究、対策をして120%の力を振り絞って来るというのに、森保ジャパンは相変わらず戦術が選手任せなおかげで、思わぬ苦戦を強いられている日本代表。
5バックを組んでコンパクトな守備を敷いてくるインドネシアに対しては、試合開始早々にPKを得られたのは良かったけど、その後も前線では動き出しを見せているのは上田のみで、当然それに合わせるパスはほとんど無く、皆が足を止めている中を久保がカットインからのドリブルでパスコースを探すも徒労に終わるおなじみの展開。
ただ、それでも前の2戦のようなピンチを作られなかったのは、インドネシア戦で初先発になった冨安がひたすら前からのプレスを指示し続けてラインを上げ、ハイプレスでセカンドボールを回収できていた事に尽きる。後半、インドネシアが前への圧力を強めたが、日本のハイプレスにあっさり敗北、ショートカウンターから追加点を決められて日本は楽になった。
思えば、昨年9月のドイツ戦を含め日本が10連勝の快進撃を続けていた時、守備を統率していたのは冨安だった。日本は遠藤のチームと思われていたが、実は冨安が実質的な監督だったんだね。まあ知ってたけど、ここまで彼が抜ける影響が大きいとは思わなかったのが正直なところ。
ただ、アジアカップ優勝のレベルまでは道半ば。久保は相変わらずピッチへの適応に苦しみ、トラップが安定せず持ち過ぎ、狙い過ぎの場面が目立つ。三笘か伊東がいないとワイドな攻撃ができずに中で攻撃が渋滞する。中村はアシストを決めたけど、サイドに張って足元でボールをもらうだけでは遅攻にしかならない。鈴木も、失点自体は彼の責任じゃないけど、A代表の正GKならあれくらいのシュートは止めて欲しい。
その点、旗手はミスが多かったけど、攻撃陣の中では唯一スペースを意識して動き出し、サイドチェンジなど広い視野でプレイができており、4-1-4-1で行くなら今後もスタメンに入れたい存在。あと良かったのは毎熊、横にいたのが冨安というのもあるが、菅原よりも対人能力が高くて安心感がある。中山も伊藤に比べればSBらしい働きを見せていた。
とにかく、冨安が言う通り日本は3戦目にしてようやくスタートラインに戻ったというところ。中6日と間が空いての決勝トーナメント1回戦となるが、その間でどこまで冨安監督によるチーム作りが進行するか、そこが鍵になるのは間違いない。