全国高校サッカー選手権は早くも決勝、2大会ぶり4回目の優勝を狙うプレミアリーグ東日本首位の青森山田と、滋賀県勢では野洲以来18年ぶりの決勝進出を果たした近江の対戦。青森山田は4-2-3-1のフォーメーションで、近江は3-4-2-1で準決勝と同じ形。
試合は青森山田が近江陣内に攻め込む展開で始まるが、近江もボールを持ったら細かいドリブルでボールを動かし、相手のマークを剥がしてボールを繋ぐ意識が感じられ、一方的に押し込まれる展開にはなっていない。
しかし近江は明らかに攻守の切り替えがハイペースで、これはいつまで持つかなと思ったのだが、前半30分頃から近江のカバーリングが後手を踏むようになると、33分に右サイド杉本からのクロスを福島が胸トラップから反転シュートを決めて青森山田が先制、そのまま青森山田のペースで前半を終了する。
後半はまた近江がアクセルを踏み直し、高い位置でボールを奪ってドリブル、ヒールパスを交えて攻撃を仕掛けると、後半2分にスローインから浅井がドリブルで中央突破、スルーパスに抜け出した金山の折り返しを山本が押し込み同点に追いつく。
ただ、前半同様に後半も10分ごろから徐々に近江の出足が遅れ始め、青森山田にチャンスが増える。すると15分に、GKからのフィードを中で繋いでDFラインの裏に抜け出した米谷がGKを交わしてゴールを決め、青森山田が勝ち越す。
その後も青森山田の勢いは続き、近江は自陣に押し込まれる展開が続く。すると後半25分、近江CKからのカウンターで杉本がワンステップからシュート、これが相手に当たってオウンゴールとなり3点目。青森山田はそこからもほぼボールを支配、何度も決定機は作ったら追加点は奪えず試合はそのまま3-1で終了、青森山田が貫禄の優勝を決めた。
まあ予想はしていたけどやはり青森山田と近江に力の差はあったのかなと。青森山田はスター選手こそ不在だけど、フィジカルと走力は他のチームを圧倒、優勝にふさわしいチームだったと思う。青森山田、優勝おめでとう！
