年末年始はプレミアリーグや代表戦、スペインリーグやらを追っかけるのに忙しく、いつの間にか高校サッカー選手権も準決勝。第1試合は、高円宮杯U-18プレミアリーグ東日本で首位の青森山田、5位の市立船橋という事実上の決勝戦。青森山田のフォーメーションは4-2-3-1で、市立船橋は4-4-2の形。
試合はどちらもボールを奪ったら、DFライン裏へロングボールを放り込むリスクオフの攻撃で始まる。が、前半7分過ぎからプレスの速さで青森山田が押し込む流れになると、CKからニアで競った小泉がヘディングを流し込んで早速先制点をゲットする。
その後も青森山田は徹底してサイドへ展開、クロスという形で市立船橋を攻め立てるが、セカンドボールを狙ったミドルシュートがことごとく宇宙開発。25分ごろから、市立船橋はサイドで2人を素早く寄せて対応するようになって青森山田の勢いを減衰させると、徐々にボールを持てる時間が出来始める。
ただ青森山田のペースは基本的に変わらず、CKから先制点を決めた小泉を執拗に狙うが、市立船橋も何とか体を寄せて追加点を許さない。市立船橋もFW郡司にボールを集めてカウンターを狙うがシュートまで持ち込めず、そのまま1-0で前半を折り返す。
後半8分には、郡司がボールを受けてターン、流れるようにミドルもわずかポストの右というチャンスを作るなど、後半は市立船橋が3バック気味にフォーメーションをずらし、SBを高い位置に上げてサイドチェンジで基点を作るなど、ポゼッションで上回ってペースを握る。
すると後半34分、右サイドでの基点から太田がサイドを抜け出し、折り返しをフリーになっていた久保原が押し込み、市立船橋が同点に追いつく。40分にも久保原の飛び出し、トラップからシュートも青森山田GK鈴木が防ぐ決定機。そして3分のロスタイムもスコアは動かず試合終了、決着はPK戦に持ち込まれる。
PK戦では、市立船橋1人目の太田が鈴木に止められるが、青森山田も4人目の小林がニコラスが止めてイーブン。しかし市立船橋4人目岡部のキックはまた鈴木がセーブ、青森山田は5人目米谷がコースにきっちり決めて決勝進出を決めた。
1回戦以外は圧勝で勝ち進んできた青森山田だったが、準決勝は内容的にほぼイーブン。柴崎や松木のような明確なタレントがいないだけに、決勝の相手である近江にもある程度チャンスはありそうだ。