最近5試合は1勝4敗、順位も8位に落ちてしまったスタッド・ランス。今節は10位のル・アーブルとホームで対戦。ランスは4-3-3のフォーメーションで、右ウイングはいつもの伊東で、左ウイングには怪我から復帰した中村敬斗がスタメン。対するル・アーブルは3-1-4-2の形。
試合はル・アーブルが5バックで守ってランスがボールを保持する流れ。前半5分には中村が中に切れ込んでミドルシュートもゴール左に外れる。7分にはCKがファーに流れたボールを伊東がダイレクトボレーも浮いてしまう。
11分には中村が左サイドでボールを受けてのスルーパスからテウマがシュート、14分にも中村の折り返しからダラミーがシュートと、中村が絡んで連続でチャンスを作る。伊東も16分にターンから2人をぶち抜いてシュートもバーの上。17分に伊東のCKからフリーでヘッドとこちらも連続の決定機を作るが決められない。
しかし前半19分、ル・アーブルのンディアイが足の裏を見せたスライディングでマツシワを倒し、最初はイエローだったがVARで一発レッドに変更、ランスが数的優位に立つ。ル・アーブルは5-3-1の形に変更する。すると25分、右サイドからコケが出した低めのクロスに、中村が左からスッと右に寄ってダイレクトで決め、ランスが大きな先制点をゲットする。
その後はル・アーブルがボールを保持する展開に変わるが、32分には中村がボールを奪って伊東がカドラにスルーパス、シュートまで持っていく場面を作る。33分には中村がフェイントから2人を置き去りにしてクロスの良い形。前半ロスタイムに中村が左足ミドルも大きく上に外す。
後半9分、カウンターから中村がドリブルも後ろから抱えられて相手にイエロー。さらに10分、テウマのパスからダラミーが飛び出しシュートもオフサイド。その後しばらくは試合は膠着状態、ランスはボールは持っているんだけど、ラストプレイがいまいち合わず追加点を奪えない。
ようやく後半27分に、クロスのこぼれ球をマツシワが蹴り込むがGKがセーブ。37分にはPA角から中村がカットインから巻いて落とすシュートもわずかにバーの上。41分にはカウンターから伊東が右足シュートもまたバーの上。
終盤、攻撃的な選手を投入したル・アーブルの攻勢でランスは何度か危ないシーンを作られたが、相手のシュートミスもあって失点を免れる。ランスはロスタイムも何とか守りきって試合終了。順位は8位と変わらないが、何とか欧州戦圏まで勝ち点1差で踏みとどまっている。
中村敬斗は復帰後初先発で早速ゴール。現在の日本代表選手の中ではシュートの冷静さ、正確さはずば抜けている。アジアカップまでに三笘が復帰するか怪しい状況だけに、彼にかかる期待と責任は大きい。伊東については攻撃の機会はそれなりにあったけど、さすがに疲れがあるのか精度はイマイチ。まあアジアカップまで怪我せずにいてくれたらそれで良し(笑)。