直近のリーグ戦から6人を代えて臨んだウェストハムとのカラバオカップ準決勝。リバプールのフォーメーションは毎度の4-3-3で、遠藤はアンカーで先発、カーティス・ジョーンズとソボスライのインサイドハーフとコンビを組む形で、前線はガクポの1トップに、ヌニェスとエリオットがウイング。対するウェストハムは4-2-3-1でスタート。
試合がホームのリバプールがボールを保持するが、ウェストハムも自陣にコンパクトな守備を敷いてシュートチャンスを作らせない。遠藤もビルドアップ時に相手から狙われてはいるのだが、カーティス・ジョーンズがカバーに入ったり、遠藤が下がって3バックのような形になるなど、狙いを絞らせない配慮が見える。
リバプールは単発でのシュートチャンス何度かあり、25分にはCKからの展開で遠藤がミドルも右に外すシーンも。そして28分、相手のカウンターを奪ったボールをソボスライが得意のミドルを突き刺してリバプールが先制する。
その後もリバプールが完全に試合をコントロール、45分にはエリオットのクロスからガクポがフリーでヘッドもわずかにポスト右に外す。前半はシュート数12対0とリバプールの圧倒的な内容で折り返す。
後半4分にまず遠藤からパスを受けたヌニェスが反転シュートで幕開け。そして11分には左サイドで基点を作って中央を抜け出したカーティス・ジョーンズが、GKの股間を抜くシュートを決めてリバプールが追加点。そして15分に遠藤、ファン・ダイク。ソボスライが下がってアレクサンダー=アーノルドコナテ、サラーが投入。
リバプールは25分にガクポがカットインからDFの股間を抜くシュートで3点目、32分にはカウンターからウェストハムのボーエンに1点を返されるが、42分にアレクサンダー=アーノルドの一発のパスからサラーが抜け出し4点目、さらにカーティス・ジョーンズがPA内までドリブルで持ち込み5点目で完全ダメ押し。
遠藤が下がってから3点入ったが、逆に遠藤がいた時は無失点。最近のリバプールは、遠藤をサポートする意図があるのかダブルボランチ気味の形が多くなり、結果的に見違えるように守備が安定するようになった。次の大一番、アーセナル戦もおそらく先発になるだろうが、ライスを中心とした強靭なアーセナルの中盤に対して遠藤がどう戦うのか、非常に楽しみである。