ここまでアーセナルを追走して2位に付けているリバプールは、最下位のシェフィールド・ユナイテッドとアウェイで対戦。シェフィールドのフォーメーションは3-4-2-1で、リバプールはいつもの4-3-3、アンカーには遠藤が先発で入り、ソボスライとマカリスターと中盤でコンビを組む形。
当然試合はアウェイでもリバプールがボールを支配。前半5分にマカリスターが怪我で倒れるが何とか復帰。10分は遠藤の展開パスからルイス・ディアスがクロス、サラーがフリーでボレーの決定機。しかしシェフィールドも12分にゴメスから高い位置でボールを奪ってカウンターからシュート、これは何とかリバプールGKケレハーが止める。
その後はずっとリバプールのペースで、何度もクロスやCKの機会はあったがシェフィールドはきっちり中央を固めて跳ね返し、リバプールが良い形でシュートまで持ち込めない。34分には遠藤がサイドをカバーしてタックルが遅れ、イエローカードをもらってしまう。
ようやく前半37分、アレクサンダー=アーノルドのCKからフリーになっていたファン・ダイクが右足で合わせてリバプールが先制点。後半11分にも全く同じような形からサラーがボレーも、これはシェフィールドGKフォデリンガムが片手1本で弾く。
リバプールは12分にマカリスターが怪我で退場するアクシデント。後半20分ごろからシェフィールドが攻勢に出る時間帯が増え始める。リバプールも32分にヌニェスが決定的なシュートも決められず。
後半40分からはシェフィールドが再び攻勢。遠藤も体を張った守備で何とか耐え忍ぶ。するとロスタイム4分、ヌニェスが奪われたボールを右サイドで取り返し、中に走り込んだソボスライにパス、これをワントラップからきっちり決めて試合を決める追加点。そのままリバプールが0-2で逃げ切った。
遠藤は先発フル出場。これまでは守備で中途半端なポジションから無理に飛び込んで交わされるシーンが多かったのだが、今は高めの位置をキープしてゲーゲンプレスに参加、後ろのスペースはCB連中に任せる形に収まっている。遠藤の両脇のスペースも、アレクサンダー=アーノルドやファン・ダイクが上がって埋める場面が多く、相互理解も進んでいる様子。アジアカップで抜けてしまうのが残念だけど、それまでしっかり爪痕を残してもらいたい。