満員のお客さんで埋まった新潟のビッグスワンスタジアムで行われた親善試合、MIZUHOブルードリームマッチ。対戦相手は昨年1-2で負けているカナダ代表。
日本の先発は、GK大迫、DF中山、町田、冨安、毎熊、ボランチ田中碧、遠藤、2列目が中村敬斗、南野、伊東、FWが浅野の4-2-3-1、注目の久保はベンチスタート。カナダは3-1-4-2のフォーメーションで、左WBにはバイエルンのアルフォンソ・デイビスが入る。
試合はいきなり日本がカナダ陣内に攻め込み、毎熊のクロスを相手がクリアしたボールを拾った田中碧がシュート、コースは甘かったが相手の足に当たったせいなのか、何故かカナダのGKボージャンが逆方向に飛んでしまいゴール。7分にも中山のオーバーラップからクロスに伊東が飛び込むもヒットせず。
10分頃からカナダもアジャスト、ロングボールで前線に基点を作り、デイビスにボールを集めてゴリゴリと前に進んでくる。守備でも相手の寄せが早く、デュエルで負ける場面が多くなる。日本は相手のWBに対して誰が対応するのか混乱が見える。
20分にワンツーで抜け出したデイビスに大迫が飛び出すも、ボールに触れず手で倒してしまいPK。しかしこれをGK大迫が真ん中に蹴られたボールを足1本で止める。日本もこのあたりから、相手のWBに対してSBが当たり、DFラインがスライドする守備で対応、25分には伊東のクロスに中村が飛び込むがヘディングは枠を外れる。28分には中村がゴール前でファールを受けてFKを自身が蹴るもバーをかすめる。
前半40分、田中碧のパスを受けて中村がグラウンダーのクロス、南野には合わなかったがカナダのDFがクリアしたボールがGKの顔に当たって、また面白いゴールが決まって追加点。さらに前半42分、浅野が高い位置でボールを奪い、上手いキープから中村にパス、ターンからコースを狙う中村らしいシュートで3点目。
日本は後半から冨安に代えて谷口を投入。すると後半3分、左に飛び出した南野が中へ折り返し、伊東が浮かせたパスに田中碧がDFライン裏に入り込み、ハーフボレーを突き刺しドッペルパック。11分に中村がフェイントから2番を抜いたところで後ろから足首を踏まれてイエロー、中村は起き上がれずタンカで退場、ここで遠藤が下がって旗手と伊藤敦樹が入る。
そこからしばらくはカナダのペースが続いたが、後半27分に浅野が旗手のパスから抜け出し、潰されたところを南野が拾ってシュートもゴール左というチャンス。ここで浅野と田中に代えて古橋と川辺が入る。さらに38分に南野が下がって橋岡が入り、伊東が左、旗手がトップ下、毎熊が右SHに上がる。
41分に川辺のパスから古橋がドリブル、リターンをもらった川辺がシュートもGKが足で防ぐ。このまま無失点で終えたい日本だったが、後半44分に左サイドからのクロスを大迫が手に当てたが、こぼれ球を押し込まれ失点。試合はそのまま4-1で終了、日本がまず勝利を飾った。
メンバー的にBチームで、内容も点差ほどには良くなかったが、それでも4点取って勝てた事は何より。久々に復帰した中山は良かったし、旗手も気の利いたプレイで存在感を見せ、町田もまずまずのプレイで使える目処が付くなど、収穫も多かった。
次のチュニジア戦は、上田、久保、守田、菅原らが先発でのAチーム。左SHだけ誰になるのか分からないが、次もきっちり勝って前回の雪辱を晴らしていただきたいところだ。
