「止まらないギラシ、今後はハットトリックで伊藤も先制に繋がるパス」ドイツ・ブンデスリーガ第7節 シュツットガルト-ヴォルフスブルク

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2シーズン連続残留争いで、大黒柱のキャプテン遠藤が移籍と、今シーズンこそ降格確実と危惧されていたシュツットガルト。しかし蓋を開けてみれば6試合で5勝1敗、堂々のリーグ2位と絶好調。今節はホームで7位のヴォルフスブルクと対戦。

シュツットガルトのフォーメーションは4-2-3-1、伊東洋輝は左SBで先発、1トップは6試合で10得点と得点王争いを独走中のギラシ。ヴォルフスブルクも同じ4-2-3-1の形で、こちらも1トップのヴィンが7ゴールと好調。

立ち上がりからペースを握ったのはアウェイのヴォルフスブルク。サイドを中心に高いポジションを取ってプレスを仕掛けてくる。伊藤がボールを持っても相手の右SHマイェルがすぐさまコースに入るために、得意のビルドアップが封じられている。

ヴォルフスブルクに何度かクロスからシュートのシーンを作られるが何とか耐え忍び、逆に25分にはスルーパスからギラシがシュートを決めたがオフサイド。31分にはチアゴ・トマスがシュートもシュツットガルトGKニュベルがまた弾く。シュツットガルトも33分にはカウンターからヒューリッヒがシュートも相手に当たる。

スコアが動いたのは34分、ボールをカットしたシュテンツェルが持ち上がるも、中盤でバランスを崩してロスト、メーレのカットインシュートはDFに当たったが、こぼれ球をファーにいたゲルハルトがポストに当たって入るゴールを決めて、ヴォルフスブルクが先制する。

後半は逆にシュツットガルトがラインを上げてペースを握り返す。伊藤の位置も最初から高く、前半にやられまくったマイェルとチアゴ・トマスを押し下げて基点を作らせない。9分にはチアゴ・トマスにシュテンツェルが裏を取られたがシュートはニュベルがセーブ。

13分には右からのクロスがこぼれたところをヒューリッヒの落としから伊藤が左足ミドルも、わずかにバーの右。ここでブライトンからレンタル移籍しているウンダヴと、カトンパ・ムブンパが投入。すると19分、伊藤の縦パスをギラシが受けたところで倒され、いったんはノーファールで流されたがVARでPK、これをギラシが真ん中に決めて同点。

さらに33分、高い位置でヒューリッヒが相手のボールをスティール、左に飛び出しだギラシがGKを交わして流し込む技ありのシュートを決めて、7試合で12ゴールのブンデス新記録を打ち立てて逆転。さらに36分、ウンダヴのパスから右サイドでカトンパ・ムブンパが抜け出し、ボールはGKカステールスが手に当てたが、ギラシが拾って冷静に相手を交わして流し込み、何とハットトリックで13ゴール目を積み重ねる。

その後はヴォルフスブルクが反撃を試みるも、調子が出たシュツットガルトはDFラインを高く保ってプレッシャーをかけ、さらに攻撃を仕掛ける余裕を見せる。ロスタイムにはギラシがお役御免、そのまま3-1のスコアで試合終了。7試合で勝ち点15はクラブ新記録となった。

ウンダヴを投入した事で、それまでポストプレイの役割に偏っていたギラシの負担が軽減、ライン間でウンダヴが受けて基点になる事で相手の守備を引き付け、ギラシがフリーになってシュートの機会が一気に増えた。ギラシだけだったらそのうち対策されるだろうが、ウンダヴの補強でシュツットガルトの勢いはまだまだ続きそうである。

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