「凡ミスが多くてもゴール、相手をピン止めする久保は代えられない」スペイン・リーガエスパニョーラ第8節 レアル・ソシエダ-アスレティック・ビルバオ

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ここまでリーグ7戦で勝ち点12とやや出遅れ気味のソシエダは、第8節で勝ち点14のアスレティック・ビルバオとのバスクダービー。

ホームのソシエダはいつもの4-3-3で、前線はサディク、バレネチェア、久保、中盤がブライス・メンデス、スビメンディ、ミケル・メリーノのほぼベストメンバー。対するビルバオは4-2-3-1のフォーメーション。

試合はダービーらしく激しい攻防で始まり、6分には久保がカットインドリブル、3人に囲まれながらヒールパスをブライス・メンデスに通すがシュートまでは行けず。8分にはショートコーナーから久保がダイレクトクロスも大きく外れる。12分には久保から長めのスルーパス、サディクはわずかに追いつけず。

そこからは、ソシエダのサイド裏のスペースを狙うビルバオに流れが少し傾く。19分にはカウンターから久保がカットインからシュートも相手に当たってゴールラインを割る。24分には久保が自陣で繋いでティアニーにパス、しかしティアニーはもも裏を抑えて倒れ込み、急遽アイエンと無念の交代。

試合が動いたのは前半30分、ブライス・メンデスのFKからビルバオの選手に当たって浮いたボールを、ルノルマンが豪快なボレーで叩き込みホームのソシエダが先制する。しかしビルバオも、直後にアーリークロスから決定機を2度作るが、どちらもゴールの枠を外してソシエダにはラッキー。

後半早々にもニコ・ウイリアムズのクロスからシュートを打たれるもまたポストをかすめるピンチ。しかしその直後、ソシエダは左サイドをメリーノが頭で繋いでブライス・メンデスが抜け出し、股抜きの折返しをサディクがトラップミス、結果的に裏へ入っていた久保がフリー、ファーに蹴ると見せかけた体の向きからニアにシュート、スペイン代表GKウナイ・シモンは反応できず、久保の今シーズン5ゴール目で追加点。

9分にはビルバオがスルーパスにムニアインが飛び出し、PA内からシュートもレミーロがファインセーブ。16分には怪我のルノルマン、バレネチェア、サディクが下がってオヤルサバル、アンドレ・シウバが入る。すると後半21分、スビメンディのスルーパスにオヤルサバルが完全に抜け出し、GKを交わして無人のゴールへ決めて3点目。

30分には右サイドからイニャキのクロスをシュートもまたレミーロが片手1本でセーブ。31分にはカウンターで久保がドリブルで持ち上がり、アンドレ・シウバに折り返すもゴールには至らず。ロスタイムにはPA内右サイドで久保が仕掛けるもボールを奪われる。

その後、ユーリに対して久保が詰め寄る珍しいシーンがあったが、試合はそのまま3-0でソシエダが逃げ切りバスクダービーで快勝、リーグの順位もビルバオを抜いて5位にまで浮上した。

久保はゴールこそ決めたものの、久保らしくないイージーなミスが多くてベストの出来ではなかった。それでも、久保が残る事で相手のDFを常時引きつける事が出来るため、これまでは久保を途中交代させる事が多かったイマノル監督も、フル出場させるのが当たり前になって来て、いよいよ絶対的な存在になった感がある。

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