久保のA代表明けのリーグ戦は、古巣であるレアル・マドリーとのアウェイ戦。舞台は新装なったサンチャゴ・ベルナベウ。
マドリーのフォーメーションは中盤ダイアモンドの4-4-2で、アンカーがチュアメニ、インサイドハーフがクロースとバルベルデ、トップ下がベリンガム、2トップがホセルとロドリゴ。ソシエダは4-3-3で、前線はオヤルサバルの1トップに、バレネチェアと久保がウイングに入る。
試合はホームのマドリーがボールポゼッションを握る展開で始まる。久保は対面の左SBフラン・ガルシア、インサイドハーフのクロースにプレスをかける役割。するといきなり4分、久保が右サイドからピンポイントのパス、バレネチェアのボレーはマドリーGKケパが手に当てるが、こぼれ球をバレネチェア自身が押し込みソシエダが先制する。
久保は8分に縦パスをスルーして裏に抜けるトライ。そして11分、久保が右サイドでオヤルサバルからのパスを受け、カットインからゴラッソを決めたかに見えたが、シュートコース上にオヤルサバルが入って触ったためにオフサイドの判定。
レアルも16分にレミロのミスパスからカルバハルが持ち込み、ホセルのシュートがクロスバー、ロドリゴがオーバーヘッドもゴールならず。18分にはベリンガムからのクロスにカルバハルが合わせるもレミロが足でセーブ。
その後はずっとレアルのターンが続いていたが、ようやく29分にトラオレからのパスをダイレクトで前に運んでクロースのマークを無力化、カットインからシュートはケパに防がれ、こぼれ球をバレネチェアがシュートも宇宙開発。さらに31分には久保のキープから走り込んだメリーノにピンポイントクロスからヘッドもケパに防がれる。
前半ロスタイムには、久保が2人を相手にしてクロースに股抜きを仕掛けてファールを獲得。ブライス・メンデスのFKは相手に当たって前半を終了する。
後半はロドリゴが左に流れてフラン・ガルシアが高い位置を取り、久保のサイドを無力化しにかかると、早速1分にフラン・ガルシアの折返しをバルベルデがダイレクトでゴールを決めてマドリーが同点に追いつく。
さらに後半16分、久保とトラオレの守備連携が取れずに、フラン・ガルシアがフリーでクロス、これをホセルがはディングで叩き込んでマドリーが逆転。ここでマドリーはホセルを下げてモドリッチとカマヴィンガを投入、クロースをアンカーに下げて久保にはカマヴィンガを当て、無力化を図る。
久保は26分に右サイドでドリブル突破を図るも、フラン・ガルシアのタックルを受けてイエローカードを与える。その後でフラン・ガルシアに代えてナチョを入れ、アンチェロッティ監督は久保のケアを万全にする。
このあたりから久保には明らかに疲れが見え、守備にもなかなか戻れなくなるが、35分にサディク、チョー、ザハリャンは交代するもののの、久保はこういう時に限ってフル出場。ソシエダはチョーのボレーなどいくつかチャンスは作ったが、そのままスコアは動かず2-1で試合終了。
フル出場のトルコ戦から間もなくで後半は消えたとはいえ、久保はマドリー相手に前半は完全に無双して古巣に成長を見せつけた。ポジション的にはライバルとなるロドリゴを亡き者にしたとさえ言える。実際にどうなるかはともかく、マドリーが久保を買い戻す話でマスコミが盛り上がる事は間違いなさそうだ。