「”鎌田ボール”でまずまずのデビュー、果たしてサッリ監督の判断は?」イタリア・セリエA第1節 レッチェ-ラツィオ

スポンサーリンク

最近の直接対決3戦で1分2敗と、相性が悪いとはいえ昨シーズン16位のレッチェに敗戦、得点に絡めず後半早々の交代で、期待外れのような評価になっている鎌田のセリエAデビュー戦を観戦してみた。

鎌田のポジションは4-3-3のインサイドハーフ。試合が始まってすぐは、いかにも「サッリボール」らしい、縦に速いボールを入れてダイレクトでポスト、そこから一気に裏を突く動きにパスを合わせるという、同サイドでの素早い攻撃をしようという意図は見えた。

しかしレッチェは高い位置からマンマークでプレスを仕掛けてきたために、まだコンビネーションが出来ていないラツィオの攻撃が寸断され、鎌田にもジョアン・ゴンザレスがほぼマンマークで付いていたのでボールが入って来ない。

そこで、鎌田はおそらく自分の判断で低い位置まで下がってボールを受けてゲームメイク、守備でも自陣まで戻ってカバーに入ってレッチェの勢いを止めるなど、彼自身の判断が効いてラツィオに落ち着きがもたらされた。鎌田は攻撃時には積極的に前線へ飛び込む動きを見せていたが、あまり良いタイミングでボールが出てこず、まだ完全には信頼を得ていない感じ。

後半に、鎌田から代わって入ったベシーノは、鎌田と異なりあまり前後に幅広く動かず、比較的ポジションを守ってプレイしていたが、おそらくサッリボール本来のインサイドハーフはそういうポジショニングなのだろう。ただ、鎌田がいなくなってからチームは攻撃のリズムが消えてしまい、結果的に逆転されてしまったわけだが・・・

果たしてサッリ監督が、”鎌田ボール”を当面は良しとするのか、あくまでサッリボールの厳守を要求するのか。次のホーム戦で果たして鎌田がどういう起用をされるのか、注目して見てみたい。

モバイルバージョンを終了
タイトルとURLをコピーしました