長かった3週間のツール・ド・フランスも日曜日が最終ステージ、恒例のパリ・シャンゼリゼ周回コースのゴールがやって来た。
今回のスタート地点は、来年の開催が迫ったパリ五輪の自転車競技会場、ナショナル・ヴェロドロームがあるサンカンタン・アン・イヴリーヌ。いつものようにスタートからパリに入るまではパレードラン、総合優勝のヴィンゲゴーが所属するユンボ・ヴィズマチームは、残った選手がシャンパングラスを持って記念撮影。
残り72km地点にある4級山岳では、山岳賞が確定しているチッコーネが代表してトップ通過。そして選手一同はユンボ・ヴィズマチームに率いられてパリに入城、おなじみのシャンゼリゼ周回コースに入り、ゴール地点を通過したところから本格的なレースがスタートする。
そこからは何度もアタック合戦が何度も繰り返され、残り40km地点では何とポガチャルがアタック、ユンボ・ヴィズマのファン・ホーイドンクがすかさずマークに付き、しばらく2人による逃げが続いたがメイン集団に吸収される。30km地点ではサイモン・クラークとネルソン・オリヴェイラ、フレデリック・フリソンの3人で逃げグループが作られ、一時は18秒の差を付けたが、残り10km地点でまた吸収。
そこからはメイン集団が一直線になってペースアップ、残り3kmの救済地点を過ぎたところでユンボ・ヴィズマチームがペースダウン、凱旋ゴールの準備を始める。集団では最後の1周に入って、アルペシン・ドゥクーニンク、リドル・トレック、ジェイコ・アルウラらスプリンターを擁するチームで激しい主導権争いが繰り広げられる。
シャンゼリゼのゴールスプリントに入り、先頭はマチュー・ファン・デル・プール、番手にフィリップセンが付いて盤石の体勢かと思われたが、フィリップセンの後ろからフルーネウェーヘンが早駆けを仕掛け、フィリップセンは慌ててフルーネウェーヘンの番手に移ったが、外からピーダセンとメーウスが被せてきて、フィリップセンは最後に捲くってハンドルを投げるもわずかに届かず、タイヤ2本分の差でメーウスが嬉しい大金星。そしてヴィンゲゴーは遅れてチームメイトと横一線でゴールした。
いや、本当に今年のツールはダレた展開が一切無くて、いつもだったら途中でサッカーに浮気してしまう事もあったんだけど、今回はずっと楽しく見ていられた。ポガチャルがバッド・デイで大きく脱落してしまったのは残念だけど、個人の実力的に非常に拮抗した名勝負だった。来年は、彼らを脅かす新勢力に期待したいね。
🚴ステージハイライト🎬
3週間の旅を経て、パリに凱旋したツール一行🚴
大歓声に包まれるなか、スプリント対決を制したヨルディ・メーウス🇧🇪がステージ初優勝🏅
ヨナス・ヴィンゲゴー🇩🇰は、2連覇を達成した💛🚩第21ステージ – 115.1km🛣#ツール・ド・フランス 2023🇫🇷#TDF2023 #jspocycle pic.twitter.com/vQJFzqJBvY
— Tour de France JPN/ツールドフランス公式🇯🇵 (@letour_jpn) July 23, 2023