「ツール序盤でまさかの本命アタック、ポガチャルは一歩後退」ツール・ド・フランス2023 第5ステージ

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今年のツール・ド・フランスは第5ステージにして早くもピレネー山脈に突入、第5ステージはポーからラランスまで、間に超級山岳と1級山岳が1つずつ含む、いきなりの本格的な山岳コース。

レースはスタートから逃げ狙いの選手によるアタックが相次ぎ、30km地点で総合7位のジャイ・ヒンドレーやワウト・ファンアールト、アラフィリップら有力選手を含む、36人もの逃げ集団が形成される。

残り15km地点の超級山岳スデ峠では、頂上付近でフェリックス・ガルがアタック、トップで通過してこれまで山岳賞を守ってきたパウレスから暫定でマイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュを奪い取る。

次の3級山岳イシェール峠で、ファンアールトとアラフィリップの2人が先頭集団からアタック、強力なタッグだったが当然他のチームも警戒してすぐさま吸収。ファンアールトはサポートのためにメイン集団へと下がっていく。

最後の1級山岳マリーブランクの上りで、再びガルがアタックすると総合7位のヒンドレーがすかさず追従。山岳の頂上では逆にヒンドレーがガルを突き放し、単独での逃げにシフト。メイン集団では、エガン・ベルナル、ミケル・ランダ、ダビド・ゴデュ、イエーツ兄弟といったエースが徐々に遅れ始める。

そしてメイン集団も頂上が近づいたところで、ヴィンゲゴーがまさかの単独アタック。これにポガチャルがついて行けず、下りに入ってヴィンゲゴーはガルとチッコーネ、エマヌエル・ブッフマンと合流、両者の差はジリジリと広がっていく。

下りが終わったところで、先頭のヒンドレーとヴィンゲゴーの差は30秒になっていたが、そこからはヴィンゲゴーのグループで誰も先頭交代が行われず、ヴィンゲゴー単独での引きになって差を縮める事が出来ない。

そしてヒンドレーはそのまま逃げ切り、ツール・ド・フランス初出場で初のステージ優勝、アダム・イェーツが遅れたのでマイヨジョーヌも手にする結果となった。ヴィンゲゴーは34秒遅れてボーナスタイムは取れず、総合ではヒンドレーに47秒差を付けられ2位の位置に。そしてポガチャルは結局ヴィンゲゴーから1分4秒遅れてゴール、総合では1分40秒差の6位に後退した。

今日の第6ステージは、1級山岳アスパン、超級山岳トゥールマレーという伝統の上りをこなした後、1級山岳のコトレ・カンバスクを登り切っての頂上ゴール。間違いなくマイヨジョーヌ争いを左右する熱い展開になるステージ、JSPORTSで無料配信なので是非ご覧いただきたい。

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