ヨーロッパカンファレンスリーグの出場権がかかったベルギーリーグのプレーオフ2は、最終節を待たずしてゲンクの首位が決まり、セルクル・ブルージュは2位の座をかけて勝ち点差3で3位のウェステルローと最終節。
セルクル・ブルージュのフォーメーションは3-4-2-1で、上田綺世は右ウイング、1トップがデンキー、左がグボホという先発。そしてウェステルローは5-3-2の形で、2トップの一角には浦和からレンタル移籍中の松尾佑介が入る。
試合はホームのブルージュがややボールポゼッションで上回る流れ。4分には右サイドのスペースに松尾が飛び出し、上手くキープしたがシュートまで行けず、WBのオーバーラップにパスを出してCKをゲット。8分には今度は上田がPA左でスルーパスに抜け出し、切り返してシュートもDFに当たってコースが変わる。
そこからもブルージュが押し気味に試合を進めるが、上田の動き出しになかなか良いボールが出て来ない。逆に26分、カウンターから松尾が長いドリブル、左足クロスも逆サイドに飛び込んだネネにわずかに合わず。
30分過ぎにはブルージュに決定機が2度あったが、どちらもウェステルローGKギルケンスの好セーブに遭ってゴールならず。37分には松尾のラストパスからウェステルローがシュートもブルージュGKマイエツキがストップ。そして前半をスコアレスで折り返す。
後半3分、高い位置でボールを奪ってのスルーパスから上田が抜け出しシュートも、ギルケンスが飛び出し体で防ぐ。上田は結局後半23分に交代、この時点でゲントのカイペルスが既に2ゴールを挙げていて、上田とは4ゴール差となって逆転得点王は難しくなっていた。
そして松尾が交代した直後の後半31分、ブルージュは自陣からの長いFKをマルセランがヘディングしたボールをファン・エーノが頭に当てたボールがゴールに入ってしまい、ラッキーなオウンゴールでブルージュが先制。
後半44分にブルージュはカウンターから左に流れたボールをデマンが折り返し、ファンデルブルッヘがスルー気味に流したボールをグボホが押し込み追加点。そのまま2-0で試合終了。セルクル・ブルージュはECLには届かなかったが、リーグ6位と大健闘のシーズンを終えた。
この試合の上田は、気持ちが空回りしていたのか味方とのタイミングが終始合わずにシュートチャンスは2度ほどしか無く、どちらも決めきれず。結局カイペルスはハットトリックで5点差の2位で得点王争いを終えた。来期はブンデスあたりにステップアップできればいいんだけど。