ブンデス1部で16位だったシュツットガルトと、2部で3位のHSVとの間で行われるホーム&アウェーでのプレーオフ。まずはシュツットガルトホームで第1戦が行われた。
シュツットガルトは3-4-2-1のフォーメーションで、伊藤がCBの左、遠藤がボランチ、1トップがギラシ、シャドウがヒューリッヒとミロというスタメン。対するHSVは4-3-3の形でスタート。
いきなり試合開始直後の前半1分、CKからマヴロパノスがヘディングでゴールを決めてシュツットガルトが先制。そこからはHSVがボールを持つ展開になるが、シュツットガルトは安定した守備で攻撃を受け止め、逆に10分、遠藤の展開パスからヒューリッヒが切れ込んでシュートという惜しい場面を作る。
前半23分には、シュツットガルトのカウンターからディフェンスラインを抜け出したギラシがGKと1対1になるも、シュートコースが甘くてセーブされる。26分、左サイドからのパスにミロが抜け出したところを後ろからレイスに倒されPKの判定、VARでも確認されPKは確定したが、ギラシのキックはHSVのGKホイヤーに止められる。
HSVは前半の終わり頃にたたみかける攻撃を見せるが、何とかシュツットガルトはGKミュラーを中心に粘り強く守ってHSVに得点を許さない。逆に前半ロスタイム、左サイドからのFKからマヴロパノスがヘディング、しかしボールはわずかにゴール右に外れる。
次に試合が動いたのは後半6分、左サイドでソサが粘ってミロが左に流れてボールを受け、折り返しをフリーのヴァグノマンが決めてシュツットガルトが大きな追加点。さらに後半9分、シュツットガルトはCKからようやくギラシがヘディングを決めて3点目。
HSVは後半14分に反撃、FKからファーでヘディングの決定機を作るも、シュツットガルトのCKミュラーが体に当てて防ぐファインセーブ。その後もHSVがボールを保持する時間帯が続くが、後半34分にスホネンが足の裏を見せてヴァグノマンに蹴りを入れ1発レッドで退場、HSVは10人での戦いを強いられる。
これで完全に勝負あったかと思われたが、ロングボールから繋がれてシュートされたり、FKの流れから決定的なシュートを浴びるがゴールライン上でクリアしたりと、意外と危なっかしいシュツットガルト。
後半38分には遠藤がミドルシュートもGKに横っ飛びで弾かれ、44分にはソサのクロスにファイファーがニアで反らせるも、ボールが流れてゴールポストをかすめる。ロスタイム2分にもグラウンダーのクロスにマヴロパノスがフリーでファーに飛び込むがシュートを決められず、そのまま3対0で試合終了。
両チームの地力の差は明らかな上に、シュツットガルトはずっと不調だったソサのクロスに精度が戻って来たのは大きい。3点のリードは安心感があるが、早い時間に失点するとアウェーの雰囲気が重くのしかかってくる事になる。2戦目は慎重に入ってカウンターを狙い、追加点で相手のメンタルを折ってしまいたいところだ。