残り2試合で1勝すればチャンピオンズリーグの出場権を獲得できるレアル・ソシエダは、今節はリーグ3位のアトレティコ・マドリーとアウェイで対戦。
ソシエダはいつもの4-3-3の形で、1トップがセルロート、シャドーがオヤルサバルと久保のスタメン。対するアトレティコは5-4-1のフォーメーションを選択、カラスコが左SHで裏のWBはレギロンという、左サイドを守備強化した久保シフトを取ってきた。
試合が始まり、久保にパスが来るとレギロンとカラスコだけでなく、3バックの左に入ったエルモソまで久保を囲んで3対1を作るぐらい、久保を警戒しているのが明らか。その分、逆サイドのオヤルサバルが前を向いてボールを持てるのだが、まだ復調しきってないオヤルサバルからはチャンスの臭いが皆無。
久保はたまにボールが入っても、中はガッチリ閉められていてSBのエルストンドは上がる気配も無く、完全に孤立していて1人で打開するしかない状態。17分にはヒールパスで打開を試みるもコースが合わず。その後はトラップで抜きにかかってファールで止められたり、ワンタッチでサイドチェンジを試みるなど孤軍奮闘。
前半20分過ぎから、それまで自陣で引いていたアトレティコが前に出て、ハーフカウンターからチャンスを作るようになると、前半37分に右サイドへ飛び出したグリーズマンがカットインから狙いすましたグラウンダーのシュートをゴール左に決めて、アトレティコが先制する。42分には、相手のクリアをPA内でオヤルサバルが拾うが、右足シュートはバーの上。
後半9分、この試合で初めて久保がドリブルで1対1、PAに入ったメリーノにパスをするもシュートまで行けず。14分にはオヤルサバルとメリーノ、エルストンドが下がってバレネチェアとブライス・メンデス、ゴロサベルが入る。23分、久保がダブルタッチで2人を抜く場面はあったが、25分に久保はチョーと交代。
しかし28分にカウンターからフリーのモリーナに決められてアトレティコが追加点。ソシエダは後半43分にセルロートがオフサイドラインギリギリを抜け出してゴール、1点差に迫ったが反撃もここまで。そのままアトレティコがリードを守り切って試合終了。しかし裏の試合でビジャレアルがラージョに敗戦、最終戦を残してソシエダとの勝ち点差は5となって、ソシエダのチャンピオンズリーグ出場権が確定した。
久保は負けている状況での途中交代となったが、交代の時点でイマノル監督はラージョが2点目を決めた事を知っていたはずで、無理やり勝ちに行く必要が無くなったゆえの温存だろう。試合自体は悔しい出来になってしまったが、CL出場をチームメイトと喜ぶ姿が公式Twitterに挙げられてたね。
?? Como para no celebrarlo ??#WeAreReal | #AurreraReala pic.twitter.com/1AFizkUQ2A
— Real Sociedad Futbol (@RealSociedad) May 28, 2023
あと残すはセビージャとの最終戦。是非ゴールを決めて二桁得点という結果を出してシーズンを終えていただきたい。