「2点差10人で舐めプのドルトムント、土壇場で痛恨のドロー」ドイツ・ブンデスリーガ第28節 シュツットガルト-ボルシア・ドルトムント

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現在17位で残留圏に沈んでいるシュツットガルトは、バイエルンと熾烈な優勝争いをしている2位のボルシア・ドルトムントとホームで対戦。

シュツットガルトは1トップがギラシ、シャドーがヒューリッヒとミロ、遠藤がダブルボランチに入った3-4-2-1で、前節にゴールを決めた伊藤は風邪のため欠場、原口はベンチスタート。ドルトムントは4-1-4-1の形。

試合はアウェイのドルトムントが序盤からハイプレス、シュツットガルトも受けずにDF裏への速い攻撃で対抗、4分には右からの折り返しをフリーでヴァグノマンがシュートの決定機をまず作る。18分にもヴァグノマンが頭で折り返したボールをギラシがシュートもバーの上。

しかし先制したのはドルトムント。26分にマレンがストレートボールの折り返し、これをニアに飛び込んだハラーが上手くゴールに流し込む。30分にはシュツットガルトがカウンターからギラシがPA内で切り返してシュートもGKに弾かれ、直後には遠藤が左からの折り返しをシュートもバーの上。

さらに33分、マレンがドリブルで4人を引き付けてゴール、ドルトムントが決定力の差を見せつける。シュツットガルトは前半40分にマヴロパノスが2枚目のイエローで退場、前半のうちに0-2で10人となって完全に負け試合になるかと思われた。

後半早々にもドルトムントはカウンターから立て続けにチャンスも、変に余裕があって決められない。シュツットガルトは7分に、遠藤のパスを受けたミロのスルーパスに飛び出したギラシが決めたに見えたがオフサイド。その後はだんだんシュツットガルトにミスが多くなり、3失点目は時間に問題に見えた。

ところが33分、シュツットガルトは交代で入ったクリバリがカウンターで抜け出し、左サイドからカットインシュート、これがエムレ・ジャンの足に当たってコースが変わりゴールイン。35分にはCKからヴァグノマンが完全ドフリーでのヘッドは決まらなかったが、39分のCKではこぼれ球をヴァグノマンがねじ込み同点。

優勝には勝ち点3が欲しいドルトムントは、後半ロスタイム2分に連続攻撃から最後はレイナが押し込み再度勝ち越し。これで決着が付いたかに見えたが、6分のロスタイムを過ぎた時間にシュツットガルトが自陣からパスを繋ぎ、右からヴァグノマンのクロスをドルトムントのクリバリがクリアミス、裏にいたカトンパ・ムブンパが決めて劇的な同点ゴール、そして試合終了。

これでシュツットガルトはプレーオフ圏の16位を死守。ドルトムントが気を抜きすぎたとはいえ、残留に向けて勢いが出る勝ち点1となった。遠藤もW杯以来ずっと調子が上がっていなかったが、この試合ではようやく彼らしい球際の強さ、ダイナミズムが見られるようになって来た。チームの得点力不足は深刻だが、何とか残留を勝ち取って欲しい。

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