U-20アジアカップのグループリーグ最終節。勝ち点6で首位の日本は、勝ち点3で3位のサウジアラビアと対戦。日本は引き分け以上で1位突破が決まるが、1点差負けだと2位通過、2点差以下だとグループ敗退もあり得る難しい試合。
日本のフォーメーションは4-2-3-1で、1トップが熊田、2列目が北野、松木、横山が入り、ボランチが安部と山根、DFが松田、田中、菊地、屋敷、GKが木村というスタメン。対するサウジは3-4-2-1の形で臨んできた。
サウジは前半7分にいきなり強烈なミドルを放つが、日本のGK木村が何とか弾き、直後のCKも木村が片手1本でゴールに向かったボールを掻き出す。しかし日本は、前半15分に山根のパスに北野が抜け出し、安部からのスルーパスで松木がGKと1対1、カットインから右足で冷静に決めて日本が先制する。
日本は19分に相手のDFが足元でもたついたところを松木が詰め、北野がシュートもボテボテでゴールを外れて追加点ならず。その後も日本はミスが目立つもののボールは保持、35分に北野が横山のクロスにヘディングも浮いてしまってGKがキャッチ。
後半からサウジは4バックにシフトしてSBを上げる攻撃的な形にシフト。逆に日本は3-4-2-1の守備に寄せた態勢に変更するも、相変わらずつまらないミスから危ないシーンを作られるが、GK木村の好セーブで何とか失点を免れる。
ずっと押されていた日本は、23分に松木がゴール前での切り返しを倒されFK、高橋のキックは大きく上に外してしまう。25分には左サイドで熊田が抜け出し折り返しを高橋が合わせるも、相手GKの足1本で防がれる決定機。
ここで日本は熊田と北野に代えて松村と坂本が入る。しかし後半29分、サウジのCKで木村の反応が遅れてヘディングを決められ同点。しかし直後の33分に、日本は山根のCKから松木がニアでヘディングを決めてドッピエッタ。
その後はサウジが徹底してドリブルとクロスのゴリ押し攻撃で日本を攻め立てるが、日本は何とか紙一重で防ぐ苦しい展開。41分にはアーリークロスをフリーでヘディングされるも幸いに枠外。このあたりからサウジにも疲れが見えて攻撃が雑になって来る。
ロスタイムは5分あったが、日本は5-4-1の形でスペースを埋めつつ何とか最後まで粘り強く守って2-1のまま試合終了。日本が勝ち点9で首位通過、グループ2位はキルギスに引き分けた中国が入り、サウジはグループリーグ敗退となった。
日本のキャプテンである松木は、初戦から「自分が点を取る!」という気負いが目立ち、ほとんどボランチの位置にはいなくて2列目の選手になっていたが、とうとうトップ下にコンバートされてしまった(笑)。そうしたら2ゴールと大爆発。これまで負担が大きかった山根も安部が隣に入った事で安定、前の2戦よりはまだ安心して試合を見ていられたね。
さて次はいよいよWハイ出場がかかったヨルダン戦。内容より何よりまずはきっちり勝ってまずはノルマを果たしてもらいたいところだ。