3月1日からウズベキスタンで始まった、AFC U-20アジアカップ。キルギス、サウジアラビア、中国と同じグループDに入った日本は、初戦で中国と対戦。
日本のフォーメーションは4-2-3-1で、GK木村、DFが松田、田中、高井、屋敷、ボランチは山根、松木、2列目が横山、北野、甲田、1トップが坂本のスタメン。対する中国は5-4-1の形。
試合は中国が日本のDFライン裏にロングボールを蹴り込み、フィジカルでプレスを掛け、ボールを奪ってスピードに乗ったサイドアタックという攻撃で圧力をかけて来る。すると6分に中国のCKから、相手と競り合った田中の頭にボールが当たってオウンゴールになってしまう。
これで中国は自陣に引いてカウンター狙い、8分に細かいパスで崩して北野がフェイントからシュートもGKに止められる。17分にはインサイドに入った屋敷が右からシュートもGKが弾く。18分にはショートコーナーから山根がドリブルで仕掛け、最後は坂本がシュートも枠外。
日本はボランチの松木がほぼトップ下のようにバイタルでボールを受けようとするが、ボールが入るとあっという間に中国選手に詰められてなかなか思い通りのプレイをさせてもらえない。33分には山根が切り返しからミドルもゴール右へ外れる。33分には松木のシュートのこぼれ球に横山が飛び込むも上手く当たらず。
その後も山のようにチャンスを作りながら得点を決められない日本、前半ロスタイムに田中のアーリークロスに坂本がフリーで飛び込むもヘッドが枠を捉えられない。そしてそのまま0-1で前半を折り返す。
後半から甲田に代わって栄長が入る。後半も最初は中国が圧をかけて来るが、すぐ日本がボールを保持する展開。サイドからクロスやドリブルで崩そうとするも、ひたすら中で跳ね返されるシーンが続く。11分には横山と坂本が下がり、佐野と熊田が入る。
ようやく後半21分、松木のクロスが跳ね返されたボールを佐野が拾い、ふんわりと上げたクロスを熊田がヘッドで左ポストぎりぎりに決めて日本が同点に追いつく。その4分後にも、佐野のクロスに対して熊田がオーバーヘッドも空振り、しかしすぐにボールを拾って冷静に押し込み日本が逆転。
終盤は中国がセットプレイなどから押し込む時間帯が続くも、後半45分に熊田が相手に抱えられて倒されPK、これを松木が蹴るもコースが甘くてGKにセーブされる。そして6分のロスタイムもスコアは動かず日本が2-1で辛くも初戦で勝利した。
大会の初戦という事で、特に前線の選手の動きが固く、5-4で壁を作る中国の守備に苦しんだ。キャプテンの松木はパスもシュートも全部自分でやろうとし過ぎて空回り。逆に交代で入った熊田と佐野はリラックスして周りが見えていたように思う。これで少し肩の荷が下りただろうから、次節のキルギス戦に期待したい。