リーグ戦は現在3位と絶好調ながら、大量のけが人が発生してメンバーが火の車なレアル・ソシエダは、17位と下位に沈んでいるバジャドリーと対戦。
ソシエダは4-4-2のフォーメーションで、1トップがセルロート、2シャドーがロベルト・ナバーロと久保、パブロ・マリンがインサイドハーフ、本来はFWのバレネチェアが右SBで先発。対するバジャドリーは4-2-3-1の形。
ソシエダはホームでの試合なのだが、これだけメンバーとフォーメーションが変わった影響でいつものポゼッションが出来ず、フィジカルが強い選手を中盤に並べたバジャドリーの守備をなかなか突破出来ない。
前半、右から中へ入った久保がナバーロからのポストを受け、ボールを浮かせてからのシュートも相手に当たって右へ外れる。15分には右サイドで強引なドリブルから倒されるがノーファール。しかし18分にも同じような形からカットインはファールをもらい、FKを久保自身が蹴るも壁に当たる。
29分に久保はスルーパスも相手がカット、31分には相手SBのオラザに倒されイエローカードをプレゼント。そのFKからイジャラメンディがヘディングもわずかにバーの上。34分にはマリンからセルロートにスルーパス、完全に抜け出すがシュートはゴールポストの超決定機。
逆に37分にバジャドリーが右へ展開、しかし久保が全速でプレスバックして先にボールをカットする。その後にバレネチェアがイエローカードをもらってしまい、後半からブライス・メンデスと交代する。これでズベルディアが右SBに移り、スビメンディがCB、アンカーがイジャラメンディになる。
後半4分、久保が中央をドリブルからシュートも相手に当たる。ソシエダはブライス・メンデスが入った事で中盤が流動的になり、スペースを作って選手が流れ、パスコースが生まれるソシエダらしい循環が見られるようになる。15分にはセルロートが左足で巻くシュートもわずかに外れる。
19分には久保が中へ切れ込みシュートもバジャドリーGKジョルディ・マシプが弾く。20分にもイジャラメンディからのパスを中央で受けた久保が、右隅を狙ったシュートもコースが甘くてマシプにキャッチされる。
ここまでは完全にソシエダのペースだったのだが、先制したのはバジャドリー。後半28分に右からのふわっとしたクロスをカナダ代表のラリンが肩に当てたボールがゴール右に決まる。
ソシエダは35分に左サイドからのクロスに、エアポケットのようにフリーになっていたブライス・メンデスがヘッドもまさかのバーの上。終盤は攻め疲れからかソシエダの勢いが落ち、バジャドリーが攻める時間帯も。ロスタイムにはオヤルサバルの落としに飛び込んだ久保がシュートも、相手のカバーに遭ってコースを外してしまう。
結局ソシエダは最後までゴールを奪えず0-1で敗戦。メンバーが揃わず攻撃はギクシャク、それでも久保を始めとして多くのチャンスはあったのだが決められずと、ツキにも見放された試合であった。
久保は攻守において文字どおりの孤軍奮闘、前半はほぼ久保を経由しないと攻撃が成り立たなかった。ただし、シュートはたくさん撃ったものの1つも決まらず。やはり軸足を抜くシュートは威力はあってもコースがどうしても甘くなってしまう。何度も書いているけど、いい加減に軸足を残してコースを狙うシュートに切り替えて欲しいんだけどね~。