現在首位をひた走るアーセナルは、第9節に行われたホームの試合を3-1で勝利したあとを受けて、今節はスパーズのホームで行われたノースロンドン・ダービー。
冨安がベンチスタートだったので試合展開は省略するが、前半はアーセナルが完全に中盤を支配、14分にサカが右サイドをロングボールに抜け出し、ドリブルからクロスを入れたところでセセニョンの足に当たってコースが変わり、ボールがロリスの正面に飛ぶも反応しきれずオウンゴール。さらに36分、カウンターからサカのパスを中で受けたウーデゴールがゴール右に流し込むコントロールショットを決めて突き放す。
後半は逆にスパーズがWBを高い位置に上げてアーセナルのサイドを押し下げ、攻撃を完全に支配する。7分にケインのパスからセセニョンがオーバーラップ、シュートはラムスデールが足1本でコースを変えて防ぐなど、GKのセービングに一切ミスが無い。
後半40分からジンチェンコに代えて冨安が投入、右SBのポジションだがPA幅を4人で守るポジションでプレイ。3分後には相手のパスを冨安がカット、そのまま前線に出て行くがエンケティアがボールをキープして時間稼ぎ。さらにリシャルリソンへのロングボールに競り合ってファールを誘うなど、クローザーとしての仕事をしっかり全う。
試合は5分間の後半ロスタイムもアーセナルはスパーズにゴールを許さず、0-2のまま試合終了。アーセナルはこれでノースロンドン・ダービーのシーズンダブルをクリーンシートで達成、2位マンチェスター・シティとの勝ち点差を8に伸ばしてガッチリと首位を固めた。
結果だけ聞くとアーセナルの完勝に見えるが、前後半トータルで見ると試合の流れは拮抗しており、ロリスがキャッチミスしたアーセナルの先制点が結果に大きく影響したのは確かだろう。運も実力の内というが、かつてレスターが優勝した時もこういう結果は多かった。このままアーセナルが後半戦も突っ走る勢いを感じさせる試合だったね。