「東山対大津のカーボンコピーのような試合」全国高校サッカー選手権 準決勝 神村学園-岡山学芸館

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高校サッカー選手権準決勝のもう1試合は、ディフェンディングチャンピオンの青森山田を準々決勝で破った神村学園と、佐野日大をPK戦の上で勝ち上がって来た岡山学芸館との対戦。神村学園は4-4-2のフォーメーションで、ボルシアMGへ入団内定の福田がFWで先発。岡山学芸館は4-2-3-1の形。

試合はいきなり前半2分に神村学園の中江がヘッドを放つが枠外の決定機。しかし岡山学芸館は6分にセカンドボールを拾って左に展開、ダイレクトの折り返しを田口が絶妙なトラップから流し込み先制点を決める。

その後はセレッソ内定の大迫を中心に、ボールを奪うと福田にボールを集めて神村学園が圧倒的にボールを支配。前半32分には福田へのボールを拾った積がシュートも岡山学芸館GK平塚がファインセーブ。34分には岡山学芸館がFKを放つが神村学園GK広川が防ぐ。

前半38分、神村学園が高い位置でボールを奪って金城が強烈なミドルを放ち、これは平塚がいったんは防いだものの、こぼれ球を福田が押し込んで再びリードを得る。ここで神村学園は積と金城に代えて、高橋と名和田を投入する。42分にはその名和田のシュートがクロスバー。

後半も開始から神村学園の攻勢が続き、7分には大迫のダイレクトパスから福田が胸トラップからシュートもわずかに右へ外れ、決定機をものに出来ない。しかし後半14分、大迫が放ったFKが壁に当たってゴールが決まり神村学園がリードを得る。

しかし岡山学芸館も、17分にセンターライン付近でボールを奪うと、左サイドでパスを受けた山田が折り返し、今井がPA内で後ろ向きのトラップからターンしてシュートを決め、岡山学芸館が同点に追いつく。

そこからは神村学園が当然猛攻を仕掛けると、25分に大迫のCKから中江がヘッドを決めて再びリードを得るが、岡山学芸館も27分にカウンターから今井がPA内で折り返し、岡本がトラップから反転してゴールを決めてまたも同点に追いつく。その後はスコアが動かず決着はPK戦へもつれ込む。

PK戦では、岡山学芸館が4人目まで決めたのに対し、神村学園2人目がポストに当てて外すと、3人目のエース福田がど真ん中に蹴ったボールは、GK平塚の足に当たって決まらず。そして岡山学芸館は4人目も決めて決勝へと進出した。

こちらも東山対大津の試合同様、選手個々のクォリティでは神村学園のほうが上だったが、守備のハードワークで追加点を許さずワンチャンスをものにし、PK戦では全員が際どいコースに決めるというカーボンコピーのような試合ぶり。決勝の勝敗は全く行方が読めない対戦カードになったと言える。

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