「チームを勢いづけた鎌田の鮮やかな先制ゴール」UEFAチャンピオンズリーグ グループD フランクフルト-マルセイユ

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ここまでグループリーグ4試合を経過して、勝ち点4で最下位のフランクフルトにとっては、決勝トーナメント進出に向けて絶対に勝利が必要な試合。相手は勝ち点6で2位に付けているマルセイユとホームで対戦。

フランクフルトは3-4-2-1のフォーメーションで、3トップはコロ・ムアニ、ゲッツェ、リンストロム、鎌田はボランチという恒例の形で、長谷部は怪我で欠場。マルセイユも同じ配置で、1トップがアレクシス・サンチェス、シャドーにアリとグエンドゥジという並び。

試合はいきなり前半3分に、エンディカが左サイドのワンツーから抜け出し、グラウンダーの折り返しをリンストロムがスルー、中に入って来た鎌田がPA内に持ち込んでゴール右に決める鮮やかな先制ゴールでフランクフルトが先制する。

7分にも鎌田のスルーパスにリンストロムが抜け出し、カットインからシュートも相手に当たる。その後はビハインドを負ったマルセイユが攻勢に出る時間帯が続き、鎌田もやや淡白な守備であっさり抜かれるシーンを作る。しかし18分には、鎌田がセンターサークル付近で果敢なスライディングでボールを奪って早速汚名を返上する。。

19分には鎌田の股抜きパスからレンツがスルーパス、これは相手にカットされたが、それを再び拾ったリンストロムからレンツがシュートもGKロペスが足に当てて防ぐ。そしてマルセイユは22分、右サイドへ展開されてからのダイレクトクロスに、全くのフリーで飛び込んだグエンドゥジがボレーを叩き込んでマルセイユが同点。

24分には中盤でのルーズボールに足を出した鎌田が後ろから蹴られ、タヴァレスにイエローカード。さらにフランクフルトは27分、相手のPA内でのクリアミスを拾ったコロ・ムアニが、ゲッツェとのワンツーからDFの足元を抜くシュートを決めてフランクフルトが再びリード。

30分にはマルセイユに左サイドから抜け出され、折り返しをフランクフルトCBスモルチッチがあわやオウンゴールの際どいクリアで何とか失点を免れる。45分にも、グエンドゥジからのパスを受けてワンツーからアリがシュートもフランクフルトGKトラップがファインセーブ。

後半3分、鎌田のスライディングで奪ったボールをエビンベがクロスも味方と合わず。そこからはマルセイユの猛攻が続き、フランクフルトはクリアするのが精一杯。13分にはゴール左からのFKをサンチェスが直接狙うが、これもトラップが片手1本で何とか弾く。

マルセイユも後半20分を過ぎると攻め疲れが見え始め、フランクフルトが度々カウンターのチャンスを作れるようになる。24分にはリンストロムが下がってローデが入り、鎌田がシャドーの位置に上がるが、リードしている展開を考えてか安全なプレイに終始。

終盤はフランクフルトが盛り返して、後半43分には右からのクロスにボレが合わせるもヒットせず。ロスタイムにはフランクフルトがマルセイユ陳内でプレイするが、結局最後までスコアは動かず2-1で試合終了。

裏の試合でスパーズとスポルディングが引き分けたために、首位のスパーズが勝ち点8、スポルディングとフランクフルトが勝ち点7で並び、マルセイユが勝ち点6と、最終節を残して大激戦。フランクフルトは、スポルディングとのアウェイ戦で勝利すれば決勝トーナメント進出という条件になってしまった。

鎌田については、やはりまだこのレベルの試合になると守備は不慣れだなと思える場面が散見。しかし攻撃では常に広い視野で大きく攻撃を展開させるパスを連発。終盤には以前のシャドーにポジションを移したが、かえって目立たなくなってしまったので、もはや完全にボランチの選手となりつつあるのかもしれない・・・これが日本のW杯にどう出るか、いろいろ楽しみである。

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