さて今晩はデュッセルドルフで行われるキリンチャレンジカップの第2戦、エクアドル戦が行われるので軽く展望を書いてみます。
それにしてもアメリカ戦は良い意味でサプライズでした。アディダスの10番として広告にも出ている南野を先発で起用せず、鎌田と久保を使うとは意外でした。W杯での10番はマーケティングにおいてアンタッチャブルなので、本番では南野から他の選手に移る可能性が出て来たと言えます。
人気の点でナンバーワンは久保なので、アディダスとしても久保に10番を着せたいところでしょうが、おそらく年功序列で難しく、鎌田が10番になって久保は「隠れ10番」としてユニフォームの売上げに貢献する皮算用かもしれません。
そして4-2-3-1へのフォーメーション変更。もともと4-3-3は、1トップが孤立しやすく、アンカーにバランス感覚が必要で、どちらも日本にとっては弱点なために本来は向いてない戦術です。森保ジャパンでの4-2-3-1は、相手のマークでトップ下が消されて機能しない場合が多く、オーストラリア戦から苦肉の策として採用されていました。
南野、鎌田、久保、堂安とトップ下の選手にずっと決め手が無かったのですが、ここに来て鎌田が”使われる選手”として覚醒、久保がソシエダで左サイドを務めるようになり、2列目の自由度が増してきた事も森保ジャパンにとっては追い風になっています。
エクアドル戦はアメリカ戦で出られなかったメンバーが中心になりそうですが、本番では2戦目となるコスタリカ戦では、過密日程を考えるとある程度のターンオーバーが必要になる可能性が高く、同じようなシチュエーションで試せる絶好の機会だと言えます。
アメリカと違って、エクアドルはマンマーク主体の守備からアントニオ・バレンシアを中心に鋭いカウンターを繰り出すチーム。今は序列的に一歩下がった状態の南野が、トップ下として高い得点力を見せつければ、また10番争いに復帰する事になるでしょう。
先発予想は、森保監督が「起用については米国戦とは先発を全員入れ替えたい」と語っているが、さすがにそれはエクアドルを舐めているので、以下のようになるんじゃないかと予想。
古橋 三笘 南野 堂安 遠藤 田中碧 長友 谷口 吉田 山根 シュミット・ダニエル
でも本当に全員入れ替えるなら、三笘の代わりに相馬、ボランチは柴崎と田中碧、DFは谷口と瀬古、GKが谷になるのか・・・普通なら煙幕発言と思うところだけど、森保監督ならマジでやりそうだからなあ。