「CLビギナーで舞い上がったフランクフルト、長谷部で整うも時すでに遅し」UEFAチャンピオンズリーグ グループD フランクフルト-スポルディングCP

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ヨーロッパリーグに優勝して、初出場となるチャンピオンズリーグへのストレートインを決めたフランクフルト。初戦は守田が移籍したスポルディングCPとホームで対戦。

フランクフルトは最近の形である4-2-3-1で1トップがコロ・ムアニ、2列目が鎌田、ゲッツェ、リンストロムの形。スポルディングは3-4-2-1で守田はボランチで先発。

いきなり前半2分、フランクフルトは相手のバックパスをコロ・ムアニが拾ってそのままシュートも、スポルディングGKアダンに足1本でセーブされ、せっかくのビッグプレゼントを物にできない。

フランクフルトペースの中、何とか守田はボールを受けてリズムを作ろうとするが、パスがずれたところを追っかけてスライディングしたプレイで早速イエローカードを受けてしまう。その後も守田は何とか川崎式にボールを落ち着かせようとするのだが、互いにハイペースな中で空回りになってしまっている。

16分にはアダンのパスをリンストロムがカット、鎌田が受けてコロ・ムアニへのクロスが中途半端になってしまいキャッチされてしまう。鎌田らしくない視野狭窄で、やはり相当緊張があるのだろう。直後に同じような形でリンストロムがシュートも右に外してしまう。

さらに30分にフランクフルトは鎌田が右サイドをスルーパスから抜け出し、スライディングしながらのクロスがアダンに直接キャッチされてしまう。35分にはスポルディングもワンツーからエドワーズが右サイドを抜け出し、カットインからシュートもフランクフルトGKトラップがナイスセーブ。44分には鎌田のスルーパスから折り返しを守田が足に当ててあわやオウンゴールというシーンも。

後半開始早々、ファールにはならなかったが守田が遅れてスライディングする場面があって冷や汗をかく。フランクフルトは前半のしゃにむにプレスから少し落ち着いたサッカーになる。7分には相手のパスミスを拾った鎌田がシュートもネトにカバーされる。

しかし後半10分を過ぎるとフランクフルトの動きが落ちて中盤にスペースが生まれ、スポルディングがボールを支配する流れになる。すると20分に、守田がスルスルとPA内に上がってパスを受け、すぐさま右へ折り返したボールをエドワーズがねじ込みスポルディングが先制する。

ここでフランクフルトはボレを投入して4-4-2にフォーメーションを変更するが、その直後に守田のダイレクトパスから繋いだボールにエドワーズが抜け出し、PA内でパスを受けたトリンコンが冷静に流し込んでスポルディングが追加点。

その後はボランチにポジションを下げた鎌田が攻守で奮闘するも、スポルディングが試合をコントロール、守田は動き回らずしっかりバイタルを埋めてバランサーに徹するプレイ。37分にスポルディングがカウンターから最後はヌーノ・サントスが3点目を決めて勝負あり。

最後にフランクフルトは長谷部を投入、ボランチに入ると的確なポジショニングでいきなりボールに絡みまくり、こんなに周りが舞い上がっていた試合なんだから最初から出していれば良かったのにと思ってしまった。

いつものフランクフルトなら、ゲッツェが下がって攻撃を組み立て、鎌田が前線に飛び込んでラストプレイに絡むのが今期のフランクフルトの形だったはずだが、ゲッツェは前に埋もれて鎌田が下がり、攻撃はサイドからのクロス一辺倒と、CLという大舞台で飲まれてしまったのか全く普段のサッカーが出来なかった。

それに対してスポルディングは、守田だけは最初に空回りしたが、前半は相手の勢いを受け止めつつ後半にじっくり巻き返すという、この前のセルティックとの試合で見せたレアルのような落ち着きを見せ、経験の差を見せつけた格好になった。

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