「ベンフィカと個人合意していた鎌田、ゲッツェとの最適解を見出し残留」ドイツ・ブンデスリーガ第5節 フランクフルト-ライプツィヒ

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前節はブレーメン相手に今期初勝利を挙げたフランクフルト。今節はホームでライプツィヒと対戦。フランクフルトのフォーメーションは4-2-3-1で、コロ・ムアニの1トップに、2列目が鎌田、ゲッツェ、リンストロムが並ぶ形。対するライプツィヒは3-4-1-2で開始。

試合はどちらもハイラインで、互いにDFラインの裏を取り合う忙しい展開。前半10分に、コロ・ムアニのスルーパスに鎌田が抜け出し、ゴールネットを揺らせたが惜しくもオフサイドの判定。しかし前半16分に、鎌田からのパスを受けたゲッツェがクロス、飛び込んだコロ・ムアニの折り返しを鎌田が頭で押し込んで今度こそフランクフルトが先制する。

フランクフルトは前半22分にも、右サイドに流れたコロ・ムアニからローデにパス、カットインから放ったシュートが相手の足に当たってゴールイン、追加点を挙げる。その直後には鎌田がゲッツェとのワンツーからPAへ切れ込む場面もあるなど、ゲッツェとのコンビネーションが目立つ。

後半からライプツィヒは4-2-3-1にフォーメーションを変更、フランクフルトを押し込んで4分にはエンクンクのボレーシュート、8分にはエンクンクからラウムのシュートというチャンスを作る。フランクフルトも14分にクナウフのパスカットからゲッツェがシュート、18分にはコロ・ムアニの切れ込みから鎌田がシュートの決定機。

すると後半21分、CKからのサインプレイでボールを受けたゲッツェが相手のマークを外してシュート、これはGKグラーチがセーブしたが、こぼれ球をトゥータが押し込みフランクフルトが3点目。

そこからはライプツィヒが個人能力を生かしたゴリ押しの攻撃を繰り出すが、フランクフルトは人数をかけてしっかり守って失点を許さない。そして38分には、鎌田のスルーパスからクナウフがカットイン、そこをライプツィヒのハイダラが足を引っ掛けてしまいPK、これを交代で入ったボレが決めて完全に勝負あり。フランクフルトはこれで2連勝、リーグ順位は10位へと急浮上した。

ゲッツェが加入した事で本来のポジションを奪われる結果になり、ベンフィカへの移籍で個人合意に達していたと噂されていた鎌田。グラスナー監督が説得して残留を決めたそうだが、その答えが4-2-3-1による横並び。これだと前線で渋滞が起こりそうなのだが、ゲッツェが引いてチャンスメイク、鎌田が前線に飛び出す形で良いバランスになっていた。

鎌田自身は高さやスピードは無いけれど、ゲッツェのパス精度が高いので鎌田の足元にピッタリパスを付けられるし、1トップのコロ・ムアニもスペースに動いて捌ける起用なタイプなので、鎌田が動きやすそうに見える。3バックになった時の課題はまだ残っているが、鎌田とゲッツェのコンビは相手チームにとってかなりの脅威になりそうだ。

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