今期からボルシアMGに完全移籍した板倉は、中盤フラットの4-4-2の右CBとして先発。レアル・ソシエダの久保はベンチスタート、フォーメーションは中盤ダイアモンドの4-4-2。
ソシエダはかなり高い位置からプレスを仕掛け、ボルシアMGも自陣で繋ごうとするが、いきなりGKゾマーからのボールが相手に渡って決定機を作られる。17分にもイサクに一発のパスで裏を取られ、ゾマーがかろうじて手に当てて失点を免れる。20分、板倉のバックパスがゾマーとタイミングが合わずにゴールラインを割る。
ボルシアMGは30分にロングパスに抜け出したホフマンがシュートもソシエダGKレミロがブロック。そこからは膠着状態が続いたが、前半42分にバックパスを受けた板倉がダビド・シルバのプレスを交わして持ち上がり、そこからの展開で抜け出したテュラムがルノルマンに倒されPK。これをベンセバイニが決めて先制。
後半からソシエダはフィールドプレイヤー全員を入れ替え、久保はトップ下の位置に入ってソシエダでの初出場。しかし10分にはテュラムに裏を取られてしまうが、失点には至らず。久保は14分に左サイドでボールを受け、3人に囲まれながらも中へパスを通す。
試合が再び動いたのは後半16分、左サイドからゴメスが打ったシュートがDFの足に当たり、浮いたボールをカリカブルがオーバーヘッドシュート、マークしていたのは板倉だったが、止められずにゴールを決められてしまった。
その後は久保も良くボールに絡むが決定的な仕事は出来ず。ようやく後半32分に、右サイドからロペスのパスを受けてドリブル、GKと1対1になって左にかわそうとするが、ゾマーが素早く反応して足でカットされてゴールならず。そして板倉はCBからボランチにポジション変更。
久保は右CKも担当、終盤はずっとソシエダがボルシアMG陣内でプレイをする流れになるが、最後までスコアは動かず1-1で試合終了。
ダイアモンド型4-4-2のトップ下は、SHで出場してもあまりサイドに開いたポジションは取らない久保にとってはやりやすいようで、最初はなかなかボールが来なかったが、途中からはティキタカの中心として攻撃のキーマンとなっていて、やっと彼が活きるチームに巡り会えたと感慨深い。ただ、やはり攻撃陣として求められるのは結果であり、ゾマーに防がれた決定機は決めたかった。
板倉については、得点の基点にはなったもののプレスでビルドアップが封じられ、オーバーヘッドを止められなかったのは減点材料。途中からボランチに移動したが、「強さ」が求められるCBよりもボランチでの出場が多くなるかもしれない。