第13ステージは、ラルプ・デュエズの麓、おなじみの街ブール・ドワザンからサンテティエンヌまでの192.6km。最後は平坦だが途中は起伏が多く、スプリンターには辛い逃げ屋向きのコース。
レースはスタート30km地点で逃げが成功、最初の3級山岳でガンナ、ヨルゲンセン、キュングの3人がそこから抜け出すが、ピーダーセン、フレッド・ライト、ユーゴ・ウル、クイン・シモンズが追いついて7人の集団を形成。しかし大逃げにはならずメイン集団も2分差を保ったハイペースが続く。
80km地点の2級山岳、パルメニー峠の頂上では先頭とメイン集団の差は2分30秒。そこからメイン集団では、ここまであまり存在感が無かったロット・スーダルとアルペシン・ドゥクーニンクチームが中心となって、先頭との差を詰めにかかる。ヤコブセン、ペーター・サガンといったスプリンターは集団のハイペースから遅れ始める。
しかしユアンの落車などもあってメイン集団はまたペースダウン、一時は3分30秒差まで広がるが、今度はバイクエクスチェンジチームが引っ張るようになり、残り35km地点で1分詰めるが、ユンボ・ヴィズマやイネオスチームが協力しないので、そこから先がなかなか進まない。
シモンズが脱落して残り6人になった先頭集団とは残り15km地点で差はまだ2分以上、ここでバイクエクスチェンジが追うのをやめ、逃げ切りの公算が高くなる。先頭ではピーダーセンがペースアップ、フレッド・ライト、ユーゴ・ウルは付いていくが、キュングとガンナ、ヨルゲンセンが遅れて3対3に分断する。
3人によるラストスパートは、ピーダーセンが最初にスパートしてそのまま押し切りステージ優勝。約6分後に訪れたメイン集団のスプリントではファンアールトがきっちり先頭を取って7位のポイントを積み重ねた。
第14ステージは、サンテティエンヌからマンドまで、ロワール川流域の丘陵地帯を走るコース。途中で3級山岳が4つ、ラストは2級山岳に指定された、ゴール地点マンドまで10％の勾配が3km続くスプリンター泣かせのコース。激しい逃げ争いと、メイン集団での総合タイム差争いが熾烈に繰り広げられる展開になるだろう。
