今大会初めての山岳頂上ゴール、1級山岳のラ・シュペール・プランシュ・デ・ベルフィーユが登場する第7ステージ。
前日と同じように、スタートから激しい逃げ争いが繰り広げられ、40km地点でコフィディスのシモン・ゲシュケが飛び出すと、アスグリーンらを含む10人の選手が追随、ここでマイヨジョーヌのポガチャル率いるUAEチームが集団をコントロール、ようやく逃げ集団が形成される。
途中で3級山岳の峠はあったが、その後は淡々とした展開が続き、残り75km地点のスプリントポイントでは、集団で12位のポイントを取るためにマイヨヴェールのファンアールトがスパート、ライバルのヤコブセンは出足が鈍くて途中で追うのを断念。
72km地点の3級山岳で、先頭集団からケムナ、シャフマン、ダーブリッジがアタック、ゲシュケとトゥーンスが追いついて、さらに後ろからエルビティとバルテが追いついて、逃げ集団は7人へと絞られる。
そして先頭は最後のラ・シュペール・プランシュ・デ・ベルフィーユに突入、メイン集団との差は1分30秒。ここで逃げ集団はケムナ、ゲシュケ、トゥーンス、ダーブリッジの4人になり、ここでゲシュケが単独アタック。しかし残り5kmでケムナがゲシュケを抜き去り先頭に立つ。
メイン集団では全くアタックが起こらずUAEがペースを刻んだまま、ケムナとは1分弱の差を保ったままレースは残り1km。UAEは最後のアシストだったマイカがここで限界、ポガチャルが先頭に立ってしまう。この時点で誰もがステージ勝利はケムナが取ると思っていたはず。
しかしポガチャルが引っ張るメイン集団から、ようやくユンボ・ヴィズマのヴィンゲゴーがアタック、残り100m地点でケムナを抜き去ってしまう。そのままヴィンゲゴーが逃げ切るかと思いきや、最後になってポガチャルがダンシングで差し切り、前日に引き続いてのステージ2連勝。
これでポガチャルは再びボーナスタイムを加算、総合2位に浮上したヴィンゲゴーに35秒差を付けて首位の座をさらに固める勝利。3位は1分10秒差でゲラント・トーマス、4位はアダム・イェーツとイネオス勢が追随、今大会の総合争いの図式が浮かび上がる結果になった。
第8ステージは、スイスのローザンヌへ向かうコース。ゴールのスタッド・オランピック・ドゥ・ラ・ポンテーズのヴェロドロームまでは3級山岳の上りで、またまたポガチャルの3連続勝利となるのかどうか、注目が集まるところだ。