「イニエスタがブレーキでも戦術大迫で鳥栖に連勝」J1第19節 サガン鳥栖-ヴィッセル神戸

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日本のザンパリーニ、三木谷会長の八つ当たりでロティーナ監督が解任、困った時の吉田孝行氏が今期4人目、通算3度目の監督に就任した最下位のヴィッセル神戸。初采配は、アウェイでリーグ7位のサガン鳥栖と対戦。

神戸は4-2-3-1で、武藤の1トップにイニエスタがトップ下に入る形、大迫はベンチスタート。対する鳥栖は3-1-4-2のフォーメーション。

鳥栖は攻撃時にWBがトップの位置に上がって3-1-2-4の形でワイドな位置で基点を作る狙い、神戸はロティーナ時代よりも選手が早のマンマークからデュエルを仕掛けてハーフカウンターで対抗する流れ。

ただ、神戸はボールを奪ってからの繋ぎが上手く行かず、頼みのイニエスタにらしからぬミスが多くてリズムが作れない。15分を過ぎると鳥栖がボールを保持して神戸がブロックを作って守る形に移行する。26分にはクロスでボールを左右に振って、島川の落としから本田がシュートと鳥栖に決定機。

前半35分頃は神戸のペース、37分にイニエスタのFKから流れで、山口のアーリークロスに武藤が頭で合わせるも鳥栖GK朴一圭がキャッチ、神戸に初めてのチャンスが訪れるが、前半の神戸は見せ場はここだけ。

40分には、鳥栖のCKにジエゴが飛び込んでヘッドの超決定機も、神戸GK飯倉が手に当ててクロスバーのスーパーセーブ。42分にも島川のスルーパスから垣田がシュートも飯倉がキャッチ。

後半は神戸がまず攻勢、4分にはイニエスタが左からミドルも朴一圭がセーブ。9分には酒井とイニエスタのコンビで左サイドを崩し、折り返しを汰木がシュートもGK正面。18分にはジエゴのバックパスが危うくオウンゴールになりかける。24分には右からのクロスに橋本が飛び込みヒールシュートも朴がファインセーブ。

神戸は27分には汰木に代えて大迫がトップに入り、武藤が右SHに。すると前線にボールが収まるようになって神戸へ一気に流れが来る。そして24分、スローインから山川のアーリークロス、ファーに飛び込んだ武藤が島川と競りながらヘッドで流し込み神戸が先制する。

その後も鳥栖のペースはなかなか上がらず、逆に後半ロスタイム1分に、左サイドからのクロスに対して田代が大迫に引っ張られ、裏でフリーになっていた武藤がらくらく押し込みダメ押しの2点目、これで完全に勝負あり。

神戸は、これで鳥栖に対してシーズンダブル。しかもリーグ戦3勝のうち2勝が鳥栖からという珍現象。鳥栖はコロナで5人の選手が欠場、そのせいか交代選手が入っても全くペースが上がらず攻撃のクォリティが下がってしまった。

とは言え、神戸はまだ残留ラインとは勝点6差。次節が清水、その次が磐田と残留争いの直接対決が待っている。ここで連勝できなければ、また残留の夢は遠のいてしまうだろう。この試合はイニエスタがミスを連発、大迫と武藤のコンビでようやく結果を出しただけに、次に吉田監督がどういう采配をするか注目である。

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