「点差が縮まれば縮まるほど、そこに深いレベル差がある事を思い知らされる」キリンチャレンジカップ 日本-ブラジル

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あいにくの大雨の中、中田英寿や小野伸二など日本のレジェンドが集結した新国立競技場で行われた、キリンチャレンジカップの日本対ブラジル。

日本のスタメンは予想通りGK権田、DFが長友、板倉、吉田、長友、MFが田中碧、遠藤、守田、3トップが南野、古橋、伊東純也の4-3-3。ブラジルは4-4-2で2トップがネイマールとパケタ、両SHがラフィーニャ、ヴィニシウスが入った4-4-2フォーメーション。

いきなり試合開始直後にネイマールがPA内でのキープからヒールパス、パケタのシュートがゴールポストに当たる決定機を作られる。日本も遠藤、原口が下がり過ぎずプレスをしっかりかけてリズムを整えるが、ブラジルのプレスも早くて日本はゴール前のクリアが中途半端になってミドルを打たれる。

19分にも右から崩されるが、ラフィーニャのシュートは権田がブロック。23分にはCKから遠藤が競り勝ち、こぼれ球を古橋が狙うが追いつかず。27分にはこぼれ球をネイマールが狙いすましたミドルも権田がファインセーブ。

ブラジルはこのあたりからSBがインナーラップして日本の中盤に対して数的優位を作り、日本はズルズルとDFラインが下がって防戦一方になる。32分には伊東のクロスに古橋がヘッドもオフサイド。34分にはPA左すぐ外でブラジルがFK、ネイマールのキックは壁に当たる。

41分に遠藤が危険なボールロストからヴィニシウスを倒してプロフェッショナルファールでイエローカード。42分にはカウンターからパケタとネイマールの2人でシュートまで持っていかれて権田がセーブ。

後半から日本は原口に代えて鎌田がインサイドハーフに入る。6分に日本はブラジルのクリアを拾って古橋がミドルも相手に当ってCK。14分、日本は長友のオーバーラップからのクロスに田中碧が絡むもCKになる。

ブラジルは後半18分にヴィニシウスとラフィーニャに代えて、マルティネッリとジェズスを投入。日本も22分に古橋から前田にスイッチ。25分にはフレッジ、ダニ・アウベスに代えてリシャルリソン、チアゴ・シウバが入る。

日本は後半27分、南野の決死のキープから中山のクロスを伊東純也がシュートもヒットせずバーの上。その直後の28分に、日本は南野、伊東純也を下げて三笘と堂安を投入。攻撃陣がパラグアイ戦のセットになる。

後半30分、堂安のキープミスから攻め込まれ、ネイマールのシュートは権田が防いだが、リシャルリソンへの遠藤のタックルがファールを取られてPK、ネイマールが権田の逆を取ってブラジルが先制する。ここで日本は田中碧と長友を下げて柴崎と山根が入る。40分にはカゼミーロ、パケタからファビーニョ、ギマランイスへ交代。

日本は41分に三笘がワンツーからPA内に侵入して倒れるがPKは取ってもらえず。41分に遠藤がドリブルで仕掛けてもらったファールからFKも鎌田のキックは味方と合わず。43分には三笘が1対1で仕掛けたがミリトンに止められる。そして0-1のまま試合終了。

まあ、これまでのブラジル戦に比べると、終盤まで良く粘って相手に遊びや余裕を許さなかったし、日本が着実にレベルアップをしている事は実感したが、それだけに明らかな差、特に攻撃でのコンビネーション、意思疎通に巨大なレベル差が存在する事を思い知らされた。

本番であるW杯でのドイツ、スペイン相手には、とにかく人海戦術でひたすら耐え忍んで、相手の運動量が落ちた後半にスピードのある選手を投入して事故みたいな得点を狙うしか無いのかな~。もうちょっと、前線で確信の持てる崩しが出来ないと厳しいのは確かだろう。

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