ドイツ・ブンデスリーガの残留・昇格プレーオフは、最終節でシュツットガルトに抜かれたヘルタ・ベルリンと、5シーズンぶりの昇格を狙うHSVとの対戦。
ヘルタホームでの第1戦は、0-1でHSVが先勝、有利な状況で迎えたHSVホームでの第2戦。フォルクスパルクシュタディオンは超満員のサポーターで膨れ上がっている。HSVのフォーメーションは4-3-3で、ヘルタは中盤ダイアモンドの4-4-2でスタート。
試合は後がないヘルタがガンガンと前に出る展開。HSVはいかにもホームでプレッシャーがあるのか、いかにギクシャクして非常に動きが硬い。と思ったら、4分にヘルタのCKからボヤタがヘディングでゴールを決める。
その後もヘルタのペースは続くが、10分ごろにようやくHSVがヘルタゴール前に迫る。が、ヘルタの守備は寄せが早く、カウンターになりそうな場面でもシュートまで持って行けない。逆に32分、ヘルタはベルフォディルのヒールからトゥザールがシュートもHSVのGKホイヤーが横っ飛びで弾く。
後半は、さすがにハーフタイムで喝を入れられたのか、HSVが立て続けにシュートを放つ。しかしヘルタは18分に右サイドでダブルチームの間をドリブルで割って入ったベルフォディルがファールを受けると、ブラッテンハルトが蹴ったボールが鋭く落ちてファーに決まってヘルタが2点目、アグリゲートスコアでも逆転する。
そこからは当然HSVがボールを保持、ヘルタが自陣でコンパクトなゾーンを作って待ち構える流れになるが、HSVはゾーンの外側でボールを回すだけでなかなか縦へボールを入れる事が出来ない。逆にまたヘルタは32分に、ダイレクトパスから抜け出したヨヴェティッチがシュートもホイヤーが何とか体に当てる。
残り15分前からHSVはパワープレイを始め、36分にはPA内にこぼれたボールをヴァグノマンがシュートもDFが足でブロック。40分にはCKからヴスコヴィッチがヘッドもまたブロック。
後半ロスタイム6分に、ヘルタのトゥザールが2枚目のイエローで退場するが、時すでに遅し。そのままヘルタが逃げ切って0-2で勝利、2試合合計でも1-2でヘルタがブンデスリーガ残留を決める。対称的にHSVの選手はガックリとピッチに崩れ落ちた。
ぶっちゃけ、1戦目は何で負けたのかというぐらいにチーム力にはっきりとした差があった。HSVはポジションが流動的すぎてバランスがバラバラ、ヘルタにやすやすとセカンドボールを拾われて自ら試合を苦しくしてしまったのが敗因だった。