「遠藤の奮闘で、バイエルン相手に残留の望みをつなぐドロー」ドイツ・ブンデスリーガ第33節 バイエルン・ミュンヘン-シュツットガルト

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残り2試合となったブンデスリーガ。現在16位でプレーオフ圏に引っかかっているシュツットガルトは、既に優勝を決めているバイエルン・ミュンヘンとアウェイで対戦。

バイエルンは1トップがレヴァンドフスキ、2列目がコマン、ミュラー、ニャブリという並びの4-2-3-1、シュツットガルトは3-4-2-1で遠藤がボランチ、伊藤洋輝が右CBで先発。

試合は当然ホームのバイエルンがボールを支配するも、シュツットガルトは遠藤のダイレクトスルーパスからマルムシュが抜け出したり、その後のCKで遠藤がボレーで合わせたりとチャンスを作る。

すると前半9分、同じようにDFライン裏へのボールにマルムシュが抜け出し、マイナスの折り返しをティアゴ・トマスがダイレクトでコースに決めてシュツットガルトが先制に成功する。

これでようやく目が覚めたのか、バイエルンはそこから猛攻、ミュラーのクロスバーに当たるシュート、ゴレツカがPA内からポストをかすめるシュート、コマンのフリーでヘッドなど決定機を連発するが、得点だけがなかなか決まらない。逆に23分にまたマルムシュが抜け出しノイアーと1対1もチップキックが枠を外れてしまう。

28分にはバイエルンのミュラーがヘッドもシュツットガルトGKミュラーがファインセーブ。33分にはバイエルンのセットプレイから伊藤がカウンター、ドリブルからスルーパスもわずかに通らず。

すると35分、レヴァンドフスキからニャブリにパス、カットインからのシュートがマヴロパノスの足に当たってゴールイン。伊藤はレヴァンドフスキの前でコースを消していたが、もっと間合いを詰めるべきだったように思う。

44分には、右サイドから縦パスを受けたミュラーが伊藤を背中で防ぎつつターンからシュートを決めてバイエルンが逆転。これも伊藤はウパメカノに釣られてしまい、ミュラーを視界から外してしまったよね。

後半のシュツットガルトは、ひるまず果敢に前へと出て来る。互いにチャンスを作った後の7分に、ソサの必殺のピンポイントクロスにカライジッチがクアッシの上からヘッドを決めて、シュツットガルトが同点に追いつく。8分にはシュツットガルトが高い位置で奪ってカライジッチがフリーでシュートもノイアーがキャッチ。

その後も圧倒的にバイエルンが攻める流れは変わらないが、シュツットガルトは前半のようにズルズル下がらず、ボールの出どころであるキミッヒをきっちりマーク、遠藤も動き過ぎずバランスを取ったプレイで守備の安定感が増した。

シュツットガルトは、カウンターからフェルスターに決定機が2度、バイエルンにもレヴァンドフスキのクロスバーに当たるシュートなど、互いにチャンスはあったが、終盤はバイエルンの前線に動きが無くなってボールを回すだけの攻撃になる。

後半ロスタイムには、マヴロパノスのタックルを受けたコマンが、報復で平手打ちを見舞ってしまい一発退場。そのままスコアは動かず2-2で試合終了。

これでシュツットガルトは15位のヘルタと勝ち点3差。得失点差でシュツットガルトが大きく上回っているので、最終節でシュツットガルトがホームでケルンに勝ち、ヘルタがアウェイでドルトムントに負けると、順位が逆転してシュツットガルトが残留する事になった。

遠藤は前半は空回り気味の守備だったが、後半は攻守に奮闘。バイエルン相手にも十分通用する力を見せた。伊藤はさすがにこのレベルが相手だとインテンシティと経験の不足を露呈。代表に呼ばれるという噂はあるが、まだまだ修行だね。

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